ミュージシャン、DJ、J-POP評論家と多面的な顔を見せるマキタスポーツ(45)。
昨年は俳優としてNHK朝ドラ、月9、映画にも出演。
今週末からは初主演映画「この世で俺/僕だけ」も公開されるが、昨今のネット社会について「思いやりのなさの氾濫が気持ち悪い」という。
ネット社会になって、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどでいろいろ表現できるようになりました。
が、マナーがないと思います。
一昨年、上梓した「一億総ツッコミ時代」でも書いたんですけど、自分に関係のない出来事でもツッコむ傾向がすごく強くあると。
無責任にからかったり、揚げ足取ったり。自分の快楽のためだけにやる、思いやりのなさが氾濫するのが気持ち悪いです。
正論を垂れ流す傾向があると思うんですよね。
たとえば高校野球をシステム変更すると球児たちが酷使されなくてすむと正論を吐く。
それを「いいね!」したり、シェアしたり、リツイートするのも、正論過ぎて気持ち悪い。
僕はそういうのは、掛けておしまいのションベン正論と言うんです。
正論側の人は正義に加担していることを忘れて何でも叩く、それでいいのかと思いますね。
■気に入らないコメントも一切削除しない
6年前にプロレスラーの三沢光晴さんが亡くなった時、追悼の意味を込めてブログで記事をアップしたんです。
普段ブログを閲覧に来てる人たちは感動してくれてるんですけど、プロレスのオタクたちが流れ込んできて
「おまえ、何言ってんだ」と。僕の真意とは違った叩かれ方をされました。
気に入らないコメントを事前に削除するのは可能ですが、しませんでした。
今もその姿勢を守っています。コメント欄もいつでも見られますよ。
その半年後にツイッターを始めました。
最初は意見発表してフォロワーが増えたり、すぐにリツイートされていくのが、純粋に面白かった。
来る者拒まずの態度で、フォローされたらフォローし返してたんですけど、その数が多すぎて情報が追えなくなってしまった。
公の立場の人が出て来て、からまれたりも。スルーしたんですが、無視することで火がついてしまうこともありました。