人吉球磨地方に春の観光シーズン到来を告げる球磨川下りの川開き祭が１日、人吉市下新町の発船場であった。雨上がりの
冷たい北風が吹き抜ける中、県内外から訪れた観光客約５０人が６隻に乗り込み、川面から日本三大急流の景色を楽しんだ。

　出発前、地元の観光関係者らが安全を祈願。くま川下り株式会社の井上幸生社長が「事業再生へ奮闘している。安全運航に十分
気を付けて頑張っていきたい」とあいさつした。

　同社は２０１４年２月期決算まで４年連続で赤字となり、昨年５月、経営再建に向けて事業再生計画を策定。従来は三つだった
川下りコースも、観光客の多様なニーズに応えるため、所要時間を２５分から２時間半までの四つに再編した。

　新設された同市温泉町まで下るミドルコースを楽しんだ多良木町の溝口千穂さん（６３）は「時間的にもちょうど良く、壮快でした」
と話していた。（小山真史）

ソース（くまにちコム）　http://kumanichi.com/news/local/main/20150301006.xhtml
写真・漫画・動画＝球磨川下りの川開きで、手を振りながら出発する観光客たち＝１日午前、人吉市（谷川剛）
http://kumanichi.com/news/local/main/photo/20150301006_DAT_20150301214337001.jpg