韓国メディアが連日、2018年の平昌冬季五輪の開催を危ぶむ記事を掲載している。
スポンサー企業からの出資金が集まらず、競技場の建設も進まない。
一時は国際オリンピック委員会(IOC)から分散開催の助言まで受け、日本が候補に上ったのは周知の通りだ。
もはや韓国のネットユーザーまでも「開催はできないのでは」と悲観的な書き込みをしている。
複数の韓国メディアによると、競技場など施設建設には約2兆ウオン(約2200億円)が必要で、
うち約8700億ウオン(約957億円)をスポンサー企業からの出資で賄う予定だったが、
いまだ目標額の3分の1にも届いていないという。
最も危ぶまれているのが、競技場の建設だ。スピードスケート場は設計と土木工事を同時進行。
スキー場はまだ10戸ほどの民家が立ち退いていないという。IOCはこうした状況を憂慮し、
将来の五輪改革構想をまとめた2か月前、会場設置費用のかかるボブスレーなどのそり競技を念頭に分散開催も助言した。
「競技場の完成が間に合わないのだったら日本でやればどうか」という、あの話だ。
韓国側はこれを一蹴し、IOC幹部も分散開催を行わないと決めたことを先月、明らかにした。
だが、朝鮮日報によると「全体の工程率は6%」だというから、お話にならない。
韓国メディアの社説、ネットユーザーなどからは「先進国をアピールするつもりが、国家的な恥をもたらす可能性」
「お金もないのになぜ誘致した」「日本は嫌いだが、分散開催しかない」
「今後は国際大会みたいなものを誘致するのはやめてくれ」などの声が噴出している。
「韓国呪術と反日」(青林堂)などの著書がある文筆人の但馬オサム氏はこう指摘する。
「韓国の先進国病は重篤といってもいい。彼らにとって先進国の証しの一つがスポーツの国際大会の開催です。
そのため、ウォン安による見せかけの経済発展の時代、それこそイケイケどんどんで、様々なスポーツ大会を招致してきました」
その最たるものが、昨年の仁川アジア大会だった。同大会の運営は散々で、会場設備のハード面から、
誤審だらけ、観客のマナーの悪さなどのソフト面まで、批判だらけだった。
「近代スポーツ大会の主催国になる資格のないことを露呈させて終わったわけです。残ったものは、
建設費用の回収さえ見込めない利便性無視のスタジアムと莫大な自治体の借金です」と但馬氏。
F1レースも悲惨なことになっている。全羅南道・霊岩(ヨンアン)に莫大な資金を投入しサーキットを造ったが、
これも累積赤字が200億円を超え、昨年、今年と韓国GPは不開催。
韓国GPは、フォーミュラワン・マネジメント(FOM)から多額の違約金を請求される可能性がある。
但馬氏は「韓国GP組織委員会が解散することになりました。解散の本当の理由はFOMに支払う100億円ともいわれる
違約金を回避するため。企業でいえば、計画倒産のようなもの。いざとなったら踏み倒しというやり方はまさに韓国スタイルで、
過去、WRC(世界ラリー選手権)でも同様の違約金無視がありました」と語る。
イケイケで招致した平昌冬季五輪の問題も無責任体質そのものの産物なのだろう。
「そもそも韓国人は、純粋にゲームを楽しむというより、スポーツ大会を国威発揚の場としてのみ認識しているフシがあります。
2002年のサッカーW杯では自国チーム以外の試合ではスタジアムは閑古鳥が鳴いていました。
フィギュアスケートの国民的アイドル、キム・ヨナが引退した後の平昌五輪に、国民の関心が集まるかは疑問です」
自国民からも「開催は無理」との声が出ている平昌の冬季五輪。一体どうなることやら…。
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/366541/