日本美の神髄、米国初お目見え 狩野派展、フィラデルフィア美術館で
【産経ニュース】 2015/2/14 15:41
室町から江戸まで約400年にわたって日本絵画の中心だった「狩野派」の作品を集めた特別展が16日から
米ペンシルベニア州のフィラデルフィア美術館で開かれる。米国で狩野派の作品だけを紹介する美術展が
開かれるのは初めて。ティモシー・ラブ館長は「米国人にとっては、めったに見られない最も重要な
日本美術展」と位置づけている。
今回の特別展には狩野永徳、常信の「唐獅子図屏風」(宮内庁三の丸尚蔵館)や狩野正信の国宝
「周茂叔愛蓮図」(九州国立博物館)など国外での展示が極めてまれな作品のほか、明治時代に日本美術を世界に
知らせたフェノロサが米国に持ち帰った狩野派最後期のコレクションなど計約120点が公開される。
記者説明会には、フェノロサと交友があった狩野友信の玄孫に当たる
ナディーン・カノウさん(米シアトル在住)も姿を見せて「立派な展覧会になってうれしい」と述べた。特別展は
5月10日まで。展示点数が多いため、途中2回展示替えが行われる。(共同)
ソース: http://www.sankei.com/world/news/150214/wor1502140021-n1.html
画像: http://sankei.com/images/news/150214/wor1502140021-p1.jpg
(フィラデルフィア美術館で狩野派のびょうぶ絵を解説する学芸員=13日、
米ペンシルベニア州フィラデルフィア(共同))