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北海道小樽市の「おたる水族館」で、新種とみられるカジカが今月10日から特別展示されている。体長約10センチで体表に茶色の帯があり、大きな頭と目が特徴的だ。新種の魚は標本となることが多く、生きたまま展示されるのは珍しいという。
カジカは東北から北海道にかけて川や深海に生息。食用にもなり、一部は環境省のレッドデータブックで「絶滅危惧類」に指定されている。
昨年3月、同館魚類飼育課の三宅教平さんが、北海道八雲町沖の水深250~300メートルの深海から展示のための魚を採集中、かごの中にこれまで見たことのないカジカを計6匹発見した。
北海道大や函館水産高校と共同で研究を進め、ひれの中の骨の数や、うろこの配置などから新種と判断。現在執筆中の論文が学術雑誌などに掲載されれば正式に新種と認定され、命名することになるという。
5匹は標本にし、1匹を同館で展示。多くの人がカジカを見に来館したが、深海魚のため暗い場所を好み、水槽の奥の方に隠れてしまうことが多いという。三宅さんは「北海道の海にも未知の世界があるという自然の奥深さを伝えたい」と話している。