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◇中東は男女とも上昇、アフリカで男性の喫煙率が上昇予測
世界の喫煙人口は10年後の2025年も約11億人で現在と変わらず、喫煙率を3割下げられる国は半数以下にとどまるとの予測を、東京大や世界保健機関(WHO)の研究チームが14日付の英医学誌ランセットに発表した。
チームは各国の00〜10年の喫煙率のデータを集め、統計解析した。00年からの10年間で、男性は72%、女性は88%の国で喫煙率が下がったが、中東は過半数の国で男女とも上昇。アフリカでも6割以上の国で男性の喫煙率が上がった。この傾向は25年まで続き、人口が約10億人増える分だけ喫煙率は下がるが、喫煙人口は横ばいの見通しという。
また、WHO加盟国が13年に採択した「25年の喫煙率を10年比で3割減らす」との目標について、実現できる国は男性で21%、女性で49%と予測。日本が達成できる可能性は4〜6割程度と推計した。日本政府はWHOとは別に、成人喫煙率(13年で19.3%)を22年に12.2%まで下げる独自の数値目標を立てている。
渋谷健司・東京大教授(国際保健学)は「先進国で喫煙率が下がる半面、たばこ産業のグローバル化や途上国の生活習慣の変化で、喫煙による健康被害が広がるリスクがある」と分析している。【清水健二】