政治そのほか速
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韓国・ソウルで起こった、日本の高校サッカー部員たちによる集団万引騒動。高校サッカーの強豪チームだけにその衝撃は大きかったが、同じ頃、実は韓国高校サッカーの強豪校の不祥事も発覚していた。名門・浦項製鉄高校のサッカー部員たちが、違法なスポーツ賭博サイトを常習的に利用していたというのだ。
浦項製鉄高校といえば、数多くの優勝タイトルを誇る名門中の名門。昨年も大統領杯・全国高校サッカー大会、文化体育部長官旗・全国高校サッカー大会で優勝している。Kリーグの強豪・浦項スティーラースの下部組織的な位置付けにあり、イ・ドングッなど数多くの韓国代表選手を輩出してきた。
独占スクープした韓国のスポーツ紙「スポーツ朝鮮」によると、2013年9月に一部の生徒たちが違法スポーツ賭博サイトを利用していたことが発覚するが、高校側は「穏便に済ませよう」と生徒の処分を見送った。だが、翌年4月にも、一部の生徒たちが賭博をしていたことが発覚。中には2年近く違法スポーツ賭博に興じていた生徒がいたこともわかり、そのうち3人は数回にわたって数十万ウォンを賭けるなど、深刻な賭博中毒になっていたという。韓国では日本の「toto」同様に、合法的なサッカーくじ(体育振興投票券)があるが、未成年者は違法スポーツ賭博はもちろん、合法的なスポーツ・べッティングも禁じられている。にもかかわらず、サッカー名門校の生徒たちが常習的に違法賭博に手を染めていたというのだから衝撃だ。
ただ、ネット上に氾濫する違法スポーツ賭博は、未成年でも気軽に手を出せてしまうという罠がある。ほとんどの違法スポーツ賭博サイトが100ウォン(約11円)から賭けられるだけではなく(上限は100万ウォン/約11万円)、携帯番号と送入金可能な銀行口座を登録すれば誰でも会員登録できる仕組みだ。つまり、成人認証もなく、誰でも気軽にできるわけだ。
そんな罠にはまり、賭博中毒になってしまう未成年も増えている。京畿道に住む18歳のとある男子生徒は、13年くらいから好奇心で違法スポーツ賭博サイトを利用するようになり、次第に中毒化。友人から金を借りたり、自宅のノートブックPCや両親の貴金属を勝手に売却して金を工面していたという。それでも足らず、やがてインターネットの中古品販売サイトで偽のブランド品を売るようになり総額1,500万ウォン(約166万円)をだまし取り、15件の詐欺容疑で保護観察処分になったという事例もある。…