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国際宇宙ガンマ線天文台(CTA)の大口径望遠鏡(反射鏡の直径23メートル)の想像図。日本が主に担当し、スペイン・カナリア諸島に建設される可能性がある(CTAコンソーシアム提供)
宇宙から飛来する超高エネルギーのガンマ線を観測する望遠鏡群「国際宇宙ガンマ線天文台(CTA)」の建設計画が進み、日本が主に担当する大口径望遠鏡の1基目が、今年9月からスペイン・カナリア諸島に建設され始める可能性が高まった。
紫外線よりはるかにエネルギーが高いガンマ線は、巨星が寿命を迎えて超新星爆発を起こした後の残骸や、銀河の中心にある超巨大ブラックホールの近くなどから放出されるが、発生メカニズムや詳しい性質は謎が多い。
CTAは、地球の南北2カ所に口径が大中小3パターンの望遠鏡を合計118基も設置する計画。2020年に完成すれば、謎の解明が大きく進むと期待される。