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ブランクママの復職「1年」がニーズの分かれ目?〈AERA〉

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ブランクママの復職「1年」がニーズの分かれ目?〈AERA〉

 ブランクママの復職「1年」がニーズの分かれ目?〈AERA〉

 出産・育児のために仕事を辞めた人のなかには、復職にハードルを感じている人もいるだろう。しかし、「ママだからこそ」必要とされる場面もあるようだ。
 
  育休からの復職以上に、いったん仕事をやめ、ブランクがある場合はより不安が募る。ブランクが長ければ長いほど、自分の市場価値に自信がなくなり、復職への一歩を踏み出せず負のループにはまってしまう人も少なくない。
 
  だが、そんな“ブランクママ”を積極的に採用する企業もある。今年1月に「チャレンジママ採用」を新設したのは、有機野菜などの通信販売を行う「オイシックス」。通年採用で、雇用形態は基本的に正社員。年齢不問、ブランク年数不問で、「ママだからこそ提供できる価値とは何か」を問う。
 
  ママ向け採用枠を設けた背景には、働く母親目線で開発した商品がヒット作となってきたことが大きい。たとえば、人気の献立キット「KitOisix」を生んだのもママ社員。会議時間の前倒しなど、ママ社員のニーズを形にしていく仕組みが整う。チャレンジママ採用の新設について、広報担当の大熊拓夢さんは言う。
 
 「ママだから仕事に制限が出てしまうという思い込みに対、『そうじゃない』という姿勢を見せることができれば。会社としては、埋もれていた才能を発掘できるというメリットもあります」
 
  とはいえ、ブランクを気にせずに採用を行う企業はまだまだ少数派。ハイスキルマザーに専門性を生かせる業務委託の仕事を紹介する人材会社「Waris」共同代表の田中美和さんは、企業から必要とされるかどうかにはブランク期間にラインがあるという。
 
 「ブランクが1年未満であれば、企業も不安を感じていない。でも2年、3年となると企業の目は厳しくなる。ちゃんと働きたい、という思いがどこかにあるのなら、仕事を途切れさせないことが大切。友人の会社を手伝う、業務委託で週1日のみ働くといった細々とした形でもいい」
 
 ※AERA  2015年3月9日号より抜粋

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