政治そのほか速
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Aさんは、アパレル企業に勤める20代半ばの女性。「ファッションアドバイザー」という肩書きで、毎日直営店舗に赴いています。
子どもの頃から「ファッションが好き」だったことから、大学卒業後にこの業界に入りました。しかし、本社に配属された同期が憧れの企画業務をしているのに、自分の働き方は「お店の販売スタッフ」と変わりません。
店には1日2人のアルバイトのシフトが入りますが、その募集や採用、管理もすべて彼女の仕事。バイトの出社前にレジの鍵を開け、帰宅した後に鍵を閉めなければならず、その後に報告を書くなどすると労働時間がどうしても長くなります。
■転職前にどうしても取り返してやりたい
会社は「この店は、ぜんぶ君に任せているんだからさ」といって労働時間の報告も求めません。しかし早出や持ち帰りも含めると日に3時間、月に60時間ほどの残業がありながら、残業代は月固定の3万円のみです。
ある日、本社勤務の同期に会うと、「え~、残業代は1分単位でキッチリもらってるけど」と聞かされて驚きました。これはあまりに不公平だと憤り、転職を考えましたが、気になるのが未払い分の残業代。どうしても取り返してやりたくなります。
しかし店にはタイムカードのような勤怠を証明できるものが一切なく、いまさら「ちゃんと支払って」と請求する根拠も思い浮かびません。こういうときは、泣き寝入りするしかないのか。職場の法律問題に詳しいアディーレ法律事務所の岩沙弁護士に聞いてみました。
――大好きなファッションの仕事につけたと思ったら、希望の部署には行けず、しかもサービス残業をさせられるなんて、ほんとうに不公平ですね。月に60時間も残業しているにもかかわらず、3万円の固定残業代しか払われていないのであれば、残りの残業代を請求したいところです。
今回のケースは、月に60時間も残業しているとのことなので、毎月の残業代を計算すれば、3万円より多くなるはずです。そして、3万円を超えた部分については、法律上、残業代を請求することができるのでご安心下さい。
■出勤時と退社時に会社のパソコンからメールを送る
残業を裁判所に認めてもらうためには、労働時間を証明する証拠が非常に重要になってきます。実際の労働時間を証明する証拠として1番有力なものは、始業時刻と終業時刻が打刻されているタイムカードです。
タイムカードがない会社であっても、上司の承認印のあるタイムシートや毎日提出している日報なども証拠となります。…