政治そのほか速
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日本に復帰した黒田博樹投手に対する盛り上がりがすごい。ヤンキースの20億円のオファーを断って広島カープの4億円を選んだ黒田。普通はできないことだ。その男気に皆がグッときた。他でこの男気に対抗できるのは「1億7000万円を上重アナに無利息で貸すABCマートの創業者」ぐらいだろうか。こちらも日本中が感動した。普通はできないことだ。借りた上重アナにもグッときた。
復帰戦勝利翌日、地元企業の株価が上がる「経済効果」
さて靴屋の話はともかく、黒田の復帰戦(3月29日)の瞬間最高視聴率は39.7%だったという(広島地区)。「広島テレビが、機械式測定機導入後のデーゲームでは史上最高」(日刊スポーツ)というから大騒ぎ。
さらに復帰戦勝利翌日、広島の企業を中心に株価が上がるという「経済効果」もあった。チームの順位などに応じて金利を上乗せする「カープ預金」を扱う扱う銀行や、「カープ電車」を運行する広島電鉄などが株価を上げた。広島とは無縁でも「黒田」と名がついた企業の株価も思わず上昇したという。ついでに言うと「居酒屋もデリヘルもカープ激勝割引 黒田フイーバーで興奮MAX」(アサヒ芸能)という見出しも見かけた。
黒田は復帰第2戦の4月4日の登板は負け投手になったが、この過熱報道ぶりはまだまだ続きそうだ。こうなると私が「オヤジジャーナル」に密かに期待する切り口はひとつである。「黒田バズーカ」だ。日銀・黒田総裁にからめた、要するにオヤジが言いそうな見出しギャグである。そうしたら私の予想を軽々と超える記事が出た。
「見習いたい黒田 真似したくない黒田」(日刊ゲンダイ・4月2日)である。
記事は、日本には今2人の注目の黒田がいると書き「理想の上司」という切り口で2人の黒田を徹底比較する。日銀・黒田総裁は就任時に「2年以内に2%という物価上昇目標を達成する」と大見えを切ったが、先月の会見では「15年度を中心とする期間に2%」とハードルを下げたことを指摘し、「まず結果を求められる」と言い切る広島・黒田と比較する。
そしてこのフレーズだ。《「前者の黒田はキャリアはすごいが、言葉は軽い。後者の黒田は言い訳をしない》
最後に「黒田のような上司がいて欲しかった」と書いて記事は終わる。自分でお題を出して考えて結論をバサッと言い捨てるこの芸風、たまんない。日刊ゲンダイは先日も「サラリーマンが学ぶべきはピケティよりミキティ」という荒技をみせた。…