【ワイコロア（米ハワイ）共同】米ハワイで１５日に閉幕した環太平洋連携協定（ＴＰＰ）交渉の首席交渉官会合は、次回の閣僚会合の開催時期を明示できなかった。関税や知的財産など難航分野で課題を積み残した。

　　交渉を主導する米国でオバマ大統領への交渉権限一任の手続きが遅れており、まだ歩み寄る局面ではないと判断した。交渉参加１２カ国は引き続き事務レベルで断続的に折衝を続け、閣僚会合開催への道筋を探る。

　　米国は４月中旬にも閣僚会合を開きたい考えだったが、事務折衝の収束が見通せず、開催が５月以降にずれ込む可能性が高まった。