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[ロサンゼルス/シカゴ 12日 ロイター] – 米マクドナルド(MCD.N: 株価, 企業情報, レポート)が先に鶏肉製品で「脱抗生物質」を目指すとの方針を発表したのを受け、フライドチキンチェーン世界最大手「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」に対しても、消費者や環境団体から圧力が高まる可能性がある。
マクドナルドは今後2年をかけ、人間にも使用される抗生物質を飼育時に投与したニワトリの肉の使用を米国内店舗で段階的に中止していく。その背景には、ニワトリなどへの抗生物質の過剰投与により、薬剤耐性菌「スーパーバグ」が生まれることへの懸念が高まっていることがある。
会員制倉庫型ストアの米コストコ・ホールセール(COST.O: 株価, 企業情報, レポート)も5日、人間に使用される抗生物質を投与された鶏肉販売をやめる方向で供給業者と協議していると明らかにしている。
KFC親会社の米ヤム・ブランズ(YUM.N: 株価, 企業情報, レポート)は、同社が購入する食肉の抗生物質の使用方針を公表していない。KFCと競合するチキン専門ファストフードチェーンのチックフィレイは、同社で使用する鶏肉の約20%は抗生物質を使用せずに飼育されたものだとしている。また、2019年までには、同社の供給チェーン全体で抗生物質不使用に切り替わる予定だという。
マクドナルドとヤムは現在、米メキシコ料理チェーンのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG.N: 株価, 企業情報, レポート)や米ベーカリーカフェチェーンのパネラ・ブレッド(PNRA.O: 株価, 企業情報, レポート)などに流れた顧客を取り戻そうと、さまざまな対策を強化している。チポトレやパネラは、抗生物質不使用の肉や質の高い食材などを売りにし、健康を意識する消費者層を取り込んでいる。
KFCは2年前、中国の店舗で提供する鶏肉製品の一部から過剰な抗生物質が検出されたとの現地報道を受け、同国での売り上げが大きな打撃を受けた苦い経験がある。
マクドナルドが脱抗生物質にかじを切ったことについて、米コンサルティング会社テクノミックの食品産業担当ボブ・ゴールディン氏は「電車はすでに駅を出た」と表現した。
メキシコ料理ファストフード「タコベル」や「ピザハット」も傘下に持つヤムは、同社で取り扱う肉製品での抗生物質使用の基準に関する議論を差し控えている。ロイターの問い合わせに対しては、「当社の米国内のレストランで提供する鶏肉はUSDA(米農務省)の高品質であり、抗生物質は含まれていない」と電子メールで回答した。 続く…
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