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[東京 25日 ロイター] – 新生銀行(8303.T: 株価, ニュース, レポート)が経営トップの交代を決めた。5年にわたり経営の陣頭指揮を執った当麻茂樹社長の後任に就くのは、51歳の工藤英之常務執行役員だ。
りそなホールディングス(8308.T: 株価, ニュース, レポート)やあおぞら銀行(8304.T: 株価, ニュース, レポート)が今夏にも公的資金を完済する見通しの中、めどが立たない新生銀で独自のビジネスモデルを構築し、完済の道筋を付ける重責を担うことになる。
<道半ばで退任の当麻社長>
25日午後に記者会見した当麻社長は、退任理由として健康問題があったことを明らかにしたうえで、「この5年間で、新生が生きていくための方向性や価値観は作ることはできた。特に後顧の憂いもない」と振り返った。
2010年、当時の八城政基社長兼会長の後を受けて社長に就任。不動産投資などにのめり込み、2期連続の赤字に転落した新生銀のビジネスモデルの抜本改革に着手。成長企業や再生企業などの中堅・中小企業向けの取引拡大にかじを切った。
しかし、16年3月期を最終年度とする中期経営計画で掲げた目標・当期純利益700億円に対し、15年3月期見通しは630億円で、計画は道半ばだ。
<求められた銀行法24条報告>
昨年末から今年1月までに実施された新生に対する金融庁検査。同庁は、1)経営戦略、2)ガバナンス体制、3)システム──の3点で課題があるとして、銀行法24条に基づく報告を求めた。 続く…
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