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[東京 5日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発。前日の米国株安を嫌気し、朝方は売りが先行したものの、先高期待からプラス圏に切り返した。国内外投資家による継続買いが観測され、底堅い地合いが続いた。もっとも、今晩の欧州中央銀行(ECB)理事会や週末の米雇用統計など重要イベントを前に様子見ムードも強い。東証1部の出来高は今年最低となった。
米国株で利益確定売りが強まるなか、序盤の東京市場では自動車株や電機株などに売りが先行した。テクニカル面での短期的な過熱感も意識され、日経平均は一時48円安となった。ただ、日銀が2日連続でETF(上場投資信託)買い入れを実施するなど良好な需給環境を背景に押し目買いが強く、下値は限定された。
市場では「優良大型株の堅調な値動きが目立つ。機関投資家などがTOPIX型の買いを入れているようだ」(内藤証券・投資調査部長の田部井美彦氏)という。TOPIXの上昇率はプラス0.44%と、日経平均の同0.26%を上回った。三菱UFJ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)などメガバンクが買われたほか、NTTドコモ(9437.T: 株価, ニュース, レポート)、7&iHD(3382.T: 株価, ニュース, レポート)など内需株が堅調だった。
もっとも後場は日経平均1万8700円前半でのもみ合いが継続。イベントを控え積極的に上値は買いにくいという。東証1部の出来高は20億株を割り込んだほか、売買代金も2015年1月26日以来、2カ月超ぶりの低水準だった。
個別銘柄では、武田薬(4502.T: 株価, ニュース, レポート)や小野薬品工業(4528.T: 株価, ニュース, レポート)が昨年来高値を更新。米国市場でヘルスケア株に関心が向かった流れなどを引き継いだ。また、帝人(3401.T: 株価, ニュース, レポート)が反発。大和証券がレーティングを「3」から「2」に引き上げた。目標株価は450円(従来260円)。2016年度には、構造改革の成果が本格的に発言することで営業利益水準が500億円に達するとみている。
東証1部騰落数は、値上がり927銘柄に対し、値下がりが794銘柄、変わらずが139銘柄だった。
日経平均.N225
終値 18751.84+48.24 続く…
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