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[フランクフルト 16日 ロイター] – ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は16日、ユーロ圏経済は「着実に回復している」との認識を示した。講演原稿で述べた。
ECBが先週から実施している量的緩和策による金融刺激に加え、原油安やユーロ圏諸国の構造改革が回復を後押ししていると指摘した。
「大半の指標は、持続的な回復が定着しつつあることを示唆している」とし、「企業や消費者の信頼感は回復し、成長見通しは引き上げられた。銀行融資も需要、供給の両面で持ち直している」と述べた。
総裁は、ECBの対策も回復の下支えになっていると強調した。ECBはこの日、先週9日から開始した量的緩和(QE)プログラムに基づく第1週目の公的部門債券買い入れ額が97億5100万ユーロ(103億ドル)になったことを明らかにした。
3月13日時点のカバードボンド買い入れ額は総額569億4700万ユーロ、資産担保証券(ABS)買い入れ額は総額37億5400万ユーロ。ECBは2016年9月までQEプログラム下で毎月600億ユーロの証券買い入れを行う意向で、必要なら延長もあり得るとしている。
一方でユーロ圏の経済や制度が十分に統合されていないため「何らかの深刻なショックが及んだ際に、ユーロ圏の持続可能性に関する疑問が必ず生じる」と指摘。これまでの前進に慢心せず、改革を断行するよう訴えた。欧州の財政規律が度々破られており、域内諸国間の信頼を傷つけているとも述べた。
その上で、一段の主権共有など、制度の統合深化で「大きく飛躍することが必要」との認識を示した。
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