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三菱自動車は10日、「ランエボ」の愛称で親しまれたスポーツセダン「ランサーエボリューション」の最後のモデルとなる特別仕様車「ランサーエボリューション ファイナルエディション」の先行予約受付を開始した。
特別仕様車は1千台の限定販売で、現行の10代目「X」がベース。エンジンを改良し、最高出力はXの300馬力を超える見込み。排気量2リットルのターボエンジンを搭載する国産車としては、スバルの「WRX STI」(308馬力)を抜き、トップクラスになるという。
高級感を出した内外装にし、価格は429万8400円。発売は今年8月ごろを予定する。
初代のランエボはバブル崩壊から間もない平成4年に誕生。8年からWRC(世界ラリー選手権)で4年連続のチャンピオンとなり、高出力のターボエンジンと四輪駆動を世界にアピールした。
8年発売の4代目は累計で約1万3千台を売り上げるなど、自動車ファンらの支持を集めた。ただ、その後、販売は伸び悩み、三菱自が昨年、今後の需要が見込めないとして、現行モデルを最後に生産を終了する方針を打ち出していた。