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スピーチする小林会長は下部ツアー改革を掲げた
日本女子プロゴルフ協会は17日に来シーズンのツアーについて、1増1減の37試合を行うと発表した。賞金総額は約5700万円増加の33億3300万円で史上最高額となった一方、小林浩美会長(51)は過去最多の14試合を行う下部ツアーの改革に乗り出すという。
来季の女子ツアーは3月から、11月最終週まで39週間で全37試合。ほとんど“すき間”がない状態。これに引っ張られて下部ツアーも2試合増えたが、特筆すべきは6月の「ルートインカップ」が同ツアー初の3日間大会となったことだ。下部ツアーはこれまで2日間大会だったが、小林会長は「3日間大会が10試合以上になると、下部ツアーも世界ランキングのポイント加算対象になる。だから、他の大会の主催者にもお願いしています」と言う。
下部ツアーで優勝すると、レギュラーツアー4試合の出場資格が得られる。多くのレギュラーの試合と同じ3日間大会に慣れておけば、すぐに活躍できる期待が高まると同時に、出場選手も世界での「立ち位置」がわかり、大きな励みになるというわけだ。
賞金総額は「ルートイン」の2000万円が最高で、開催費用はツアーの約10分の1。今後さらに開催希望のスポンサーが増える可能性は十分にあるが、小林会長は最高でも20試合程度に抑える意向という。「あまりに充実して『ここでいいや』と思うようではダメ。あくまで浮浪の場であって、安住の場ではないんです」
今年は鈴木愛(20)や香妻琴乃(22=サマンサタバサ)といった選手が下部で優勝し、レギュラーツアーでも大活躍した。力強くレギュラーツアーや世界へ羽ばたくきっかけとなる場にすることが小林会長の目標だ。