政治そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
生理前の便秘には、女性ホルモンが関係していると言われています。生理にかかわる代表的な女性ホルモンは卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)ですが、このうち便秘に関わっているとされるのが黄体ホルモンです。
生理痛辛くない?ホルモンバランスの乱れ度チェック
黄体ホルモンには身体を妊娠に備えた状態にする作用があり、排卵後から生理までの期間に多く分泌されます。この期間は黄体期と呼ばれ、いわゆるPMS(月経前症候群)の症状がみられる時期。便秘も、このPMSの症状の1つです。
●黄体ホルモンが大腸の働きを鈍らせる
黄体ホルモンには、受精卵が安定するまで流産しないよう子宮の収縮を抑える作用があります。これが大腸にも影響を及ぼしてその働きを弱めるため、便秘になります。
また、妊娠すると身体は塩分や水分を溜めこもうとするため、大腸の腸壁からも水分が吸収されます。その結果、便は「かたい」「コロコロしている」「黒っぽい」ものになり、いわゆる「出にくい」状態になるのです。
●普段の生活から快便体質へ
女性ホルモンに深くかかわって起こる便秘ですが、日頃の生活の中である程度は予防ができます。
○(1)適度な運動で身体のベースをつくる
排便がスムーズにいかないことには、腹筋の弱さが関係します。女性には腹筋が弱い人が多いので、まずは腹筋を鍛えるよう努力しましょう。
さらにウォーキングなどの軽い運動で代謝を活性化させると、内臓の動きがスムーズになり、より便が出やすくなります。睡眠不足は身体の働きを停滞させるため、規則正しい生活と休養も心掛けましょう。
○(2)食生活の工夫と水分補給
規則正しい食生活と水分補給は便秘解消のために欠かせないものですが、なかでも特に朝食が大事です。起きた直後の時間帯はリラックスの神経と呼ばれる副交感神経が働いているので、この時間帯の食事は便意をもよおすのにもってこいと言えるのです。生活の中で、自然な排便のリズムをつくるようにしましょう。
またゴボウやキャベツなどの食物繊維や、腸内細菌に働きかけるヨーグルトを積極的にとり入れましょう。発酵食品を積極的にとること、逆に甘い物やくどいものをとりすぎないよう和食中心の食事にすることが大切です。
食事の内容を見直し、バランスの良い食生活を心掛けるのも大切です。
●必要に応じて、薬によるサポートも
生活を工夫してもなかなか改善しない、症状が重くてつらいという時は、薬を活用するのも1つの方法です。便秘薬には西洋薬と漢方薬、そしてその中にも便をやわらかくする働きのものと腸の働きを促すものがあります。種類が多く効き方にも個人差がありますので、医師や薬剤師に相談しながら自分に合うものを探してください。
ただし、多量常用は避けましょう。腸が薬の作用に慣れてしまい、効き目が薄れてしまいます。また適量を飲んでも効かないという時に、決められた容量以上に増やすのもオススメではありません。そういう場合は医師に相談し、他の薬を試すなどして適量で効き目を実感できるものを選ぶようにしましょう。
(この記事の監修: ココカラウィメンズクリニック 院長 / 伊藤加奈子 先生)