政治そのほか速
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あなたのパートナーを思い浮かべてください。彼はいつも優しくあなただけを愛してくれる夢のような王子様でしょうか。それとも、ほどほどのところで折り合いをつけた妥協の産物でしょうか。
まぁ、それはどちらでも構いません。では、そんなあなたのお相手が、あなたを遺してこの世を去ったとします。
あなたはどんな気持ちになりますか?
ここのところ、精神科医のお昼休みは、アメリカの精神医学会(APA)の話題でもちきりです。これは、“愛する人と死別したときの悲しみ”を、APAが“精神病”のひとつとして定義する、と発表したことによります。
その人を愛していればいるほど、その人を失った悲しみは深いものになるでしょう。それが“精神病”とはどうも納得がいきません。
しかし、もちろんそこにはメリットがあります。例えば、数十年連れ添った旦那さんを亡くした奥さんには、すぐに抗うつ薬が処方されるでしょう。抗うつ剤はすみやかに奥さんの“悲しみ”を緩和します。
ここで、みなさんに考えてほしいことがあります。“愛する人を失った悲しみ”は、抗うつ薬で解決するようなものなのでしょうか?
いつかは必ず訪れる別れについて考えるために、“愛する人を失った”経験者が、少しずつその“悲しみ”を受け入れて、それを乗り越えるまでに語った5つの言葉を、これから紹介したいと思います。
今回は【前編】として、そのうちふたつをお届けします。
■1:自分の成長が実感できた
「一緒に眠るときは、必ず自分より後に寝て、
先に起きてた彼女。
“だって、寝顔を見られたくないもん”だって。
今思えば、きっと気遣っててくれたんだろうな。
今さらだけど、ありがとうね。
その言葉に甘えて、いつも惰眠を貪ってた自分。
5月のある日、棺の中の彼女、ずっと眠ってる、
赤い着物を着て、死化粧をして、ホントにキレイ。
…あれから半年とちょっと、やっと思い出しても
泣かないでいられるようになりました。
おやすみなさい」
“愛する人を失った”ことによる反応は、決してマイナスなものばかりではない、と考えられています。
具体的には、“強くなった”、“悲しむ心を理解できるようになった”など、自分の成長を実感できるということです。
ここでは、“泣かないでいられるようになりました”が、彼の成長に当たるでしょう。
また、亡くなった彼女に“ありがとう”と言えるようになったこと、これも大切です。なぜなら、故人に“伝えられなかった思い”は、“未解決の問題”になり、遺されたものを悩ませて、立ち直りの邪魔をするからです。
そんなときは、それが伝えるべき相手のいない気持ちでも、口にしてみるほうがよいのです。
■2:生きていることに感謝した
「お彼岸なのに墓参り行けなくてごめんよ
命日には行くからね
最近思う。私はすごくあなたに愛されてたんだなって
そしてたとえ短い間でも
あんだけ人から愛された私は幸せだなって
できれば私ももっとあなたを幸せにしたかった
もっと甘えさせてあげればよかった
わたしが甘えてるばかりだったから
ごめんよ。いつも見守ってくれてありがとう」
「この気持ちは、お墓まで持っていくね。」
愛する人との永遠のさよならによって、自分が生きていることを大切に思えたら、少なくともその死は無駄になりません。“わたし”は命の大切さをもう一度、認識することができています。
ちなみに、“この気持は、お墓まで持っていくね”とありますが、これはとくに長すぎるわけでもありませんよ。むしろ、時間がすべてを癒す、のような言葉は、医療現場では都市伝説として扱われます。
深い“悲しみ”の受け入れかたは人それぞれだからです。“一生忘れない”という選択もまた、立ち直りかたのひとつであると考えられています。
いかがでしたか? “愛する人を失った”あと、その経験者が語った言葉を、ここまで2つご紹介しました。
次回は残りの3つをご紹介します。誰でも無関係ではいられないことだからこそ、どうぞご参考にしてください。