政治そのほか速
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◇3Dプリンターで教材
◇藤井寺市 小学生向け 点字図書館にも
「百舌鳥(もず)・古市古墳群」に関連する古墳や埴輪(はにわ)などの模型を、藤井寺市が3Dプリンターで作製した。同市立小で教材に使うほか、視覚障害者のために府内の点字図書館にも寄贈する予定だ。
古墳群は堺、羽曳野、藤井寺3市にまたがり、府と3市が共同で世界文化遺産登録を目指している。
藤井寺市では、2011年度から市立小6年の授業で、独自の教材「ふじいでらの世界遺産学習ノート 百舌鳥・古市古墳群」を使っている。
視覚障害のある児童が新年度から6年生になるため、教材の点訳に協力している市内のボランティア団体から、「3Dプリンターで教材を作ってみては」との意見が出た。市が協力を呼びかけると昨年10月、市内の団体からプリンターが寄贈された。
樹脂製の模型は、大きさが5~10センチ程度。津堂城山古墳から出土した水鳥形埴輪(重要文化財)や重量物の運搬に使う木製のそり「修羅」など市に関連する模型のほか、鏡や前方後円墳など全部で23種類を用意した。
市は、市や府立近つ飛鳥博物館が所有する埴輪のレプリカを専用の機器でデータ化。古墳の測量データなどを用いたり、インターネット上で無料公開されているデータを参考にしたりして作った。
市世界遺産登録推進室の山田幸弘室長は「触れることができない発掘史料も多いなか、模型を手にとって具体的にイメージし、地域の歴史に理解を深めてほしい」と話している。