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◇来月から、県内5施設入場料2割引き
身体機能や判断能力の低下などで、運転免許証を自主返納した人に対し、県内五つの観光施設の入場料金を割り引く協定を16日、県警と県観光事業団が締結した。高齢ドライバーらの交通安全対策と同時に、施設利用促進の狙いもある。同様の〈特典制度〉は県内各地で広がっており、関係者は「自主返納のきっかけに」と期待する。(古賀愛子)
県警によると、昨年1年間の人身事故1168件のうち、65歳以上の高齢者が第一当事者となった事故は241件(20・6%)と、2005年の13・7%から大幅増。死者34人中、高齢者は20人と約6割を占めた。
昨年の全免許人口に占める高齢者率も22・4%と、05年の14・7%から増。この先10年で34%を超える可能性もあり、3人に1人以上が高齢ドライバーとなる。
協定では、免許証を自主返納し、返納後5年以内の申請者に発行する「運転経歴証明書」を提示すると、本人に加え、同伴者1人の入場料金が2割引きになる。来月1日から運用を始める。
県警本部で締結式があり、同事業団の衣笠克則理事長は「交通安全、そして新たな観光客の呼び込みにつながれば」と話した。
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県警は、高齢者を中心に、身体能力の低下などを感じたり、家族が送迎するなど運転の必要がなくなったりした人に、免許証の自主返納を呼びかけている。一方、返納者への支援制度の充実も図る。
10年には、身分証として利用できる運転経歴証明書の申請手数料1000円を、県交通安全協会員なら無料にする制度を始めた。
県ハイヤータクシー協会なども11年から、同証明書を提示すると、運賃を1割引きに。各自治体によるバス回数券交付などの取り組みも、増え始めた。また、皆生温泉の一部旅館では今年1月から、八橋、米子、境港、黒坂の4署管内に住む人は、同証明書の発行から1年間、入浴料が2割引きとなる特典を受けられるようになった。
その結果、自主返納者数は10年の201人(うち高齢者186人)から、昨年は929人(同874人)と過去最多に。県警は「制度の存在や内容を多くの人に知ってもらい、有効活用してほしい。今回の協定が、返納を迷っている人の後押しになれば」としている。
◇「運転経歴証明書」を提示すれば2割引きになる県内5施設
・鳥取砂丘こどもの国(鳥取市)
・中国庭園「燕趙園」(湯梨浜町)
・鳥取二十世紀梨記念館(倉吉市)
・とっとり花回廊(南部町)
・夢みなとタワー(境港市)