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【エルサレム大治朋子】イスラエル総選挙は17日午後10時(日本時間18日午前5時)に投票が締め切られ、開票が始まった。地元テレビ局の出口調査によると、ネタニヤフ首相率いる右派政党リクードと政権交代を目指す中道左派の統一会派「シオニスト・ユニオン」が拮抗(きっこう)している。ただ全体では右派系が過半数を占める勢いで、ネタニヤフ首相は18日未明、「勝利」を宣言した。大統領はリクードとユニオンの2大政党による大連立を呼びかける見通し。
◇大連立の可能性も
地元メディアは、最終集計結果について19日に発表されると伝えている。国会の定数は120で、全国1選挙区の完全比例代表制。
イスラエルのハーレツ紙が集計した地元テレビ局3社の出口調査に基づく予想議席数の平均によると、リクードは27議席、中道左派の統一会派「シオニスト・ユニオン」は26議席で、いずれも過半数の61議席には及ばない。このほかアラブ統一会派が13議席で第3党に躍進し、中道右派系新党クラヌ(みんなの党)も10議席を獲得すると予想した。連立協議ではこの新党の動向が注目されるが、党首は大連立に前向きな意向を示している。
ネタニヤフ首相は18日未明に演説し、「我々はあらゆる予想に反して、リクードの、そして右派全体の勝利を達成した」と述べた。
ユニオンを率いる労働党のヘルツォグ党首も18日未明、「開票結果は我々を政権へと導くだろう」と勝利の可能性を訴え、連立を呼びかけた。
イスラエルでは、選挙で第1党を確保した党首か、連立により過半数の61議席以上を確保できそうな政党の党首に大統領が組閣を要請する。リブリン大統領は近く各党代表から意見聴取を開始するが、17日夜、各党に大連立を呼びかける考えを明らかにした。
今回の選挙はネタニヤフ首相が昨年12月、連立政権内の対立から任期を約2年残して解散に踏み切ったことを受けて実施した。首相は安全保障分野で強硬姿勢をアピール。ヘルツォグ党首は経済対策や中東和平の促進を掲げてリクードと接戦を繰り広げた。