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「バーマン」種の猫。高齢になると高い音に反応してんかんを起こす「FARS」のケースが多かった(英動物病院デービーズ・ベテリナリー・スペシャリスツのマーク・ローリー氏ら提供)
台所でアルミホイルを使ったり、金属製スプーンを食器に当てたりした際の高い音に反応し、高齢の猫がてんかん症状を起こすことがあると、英国の動物病院やロンドン大などの研究チームが28日発表した。調査結果の論文は国際猫医学会(ISFM)の学会誌に掲載された。
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この症状は英語の略称が「FARS」と名付けられた。雌雄や純血種、雑種を問わず起きるが、シャムに似た品種「バーマン」の症例が多いことから遺伝的要因も考えられ、研究チームは原因遺伝子の解明に取り組んでいる。症状は人間のてんかんと似た全身や一部のけいれん、一時的な意識消失などで、治療には抗てんかん剤「レベチラセタム」が有効なケースが多かった。
調査は2013年から昨年にかけ、獣医学誌やインターネットで飼い主や獣医師に協力を呼び掛けて行い、96匹の症例が集まった。FARSの発症年齢は10~19歳で、鍵や硬貨が当たる音、パソコンのマウスをクリックする音にも反応した例があった。
猫は狩りの対象とするネズミ類の鳴き声に対応し、超音波まで聞こえる。96匹のうち半数に何らかの聴覚障害が認められたのは意外だったが、高音だけよく聞こえるためFARSを発症した可能性があるという。