フランス文化省によると、パリ南部にあるフォンテーヌブロー宮殿の中国美術室から１日未明、１５点の美術品が盗まれた。２日付で台湾・自由時報が伝えた。
　盗まれた１５点の中には１９世紀半ばに当時のシャム（現在のタイ）国王からフランス国王に送られた王冠の複製品も含まれているという。同省によると、犯行時間はわずか７分間。警察が現在、盗まれた美術品の行方を追っている。同宮殿のスポークスマンは、「盗まれた美術品はすべて値段がつけられない貴重なもの」だと話している。
　同省によると、これらの美術品はナポレオン３世が１９６３年、妻のウジェニー皇后のために中国美術室に収蔵したもの。
　（編集翻訳　小豆沢紀子）