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2015年3月4日、ベトナムの旧正月(テト)の期間(2015年は2月19日~24日)、今年も多くの日本人が首都ハノイを訪れ、たいへんな賑わいを見せた。
【その他の写真:外国人観光客が多いハノイ旧市街】
ベトナム統計総局によると、年々ベトナムを訪れる日本人は増えており、2011年は約48万人、2012年は約58万人、2013年は約60万人、そして2014年には約65万人と、前年比+7.3%の増加を記録している。
しかし、増えているのは観光客だけではない。外務省の「海外在留邦人数調査統計 平成26年要約版」によると、6カ月以上長期で滞在する在留邦人も増え続けているのだ。
ホーチミン総領事館を除く在留邦人のため単純にハノイだけの人数ではないが、ベトナム大使館へ届けている在留邦人数で見ると、平成22年(2011)は3731人(前年比+2.25%)、平成23年は(2012)4149人(前年比+11.20%)、平成24年は(2013)5066人(前年比+22.10%)、平成25年には(2014年)5592人(前年比+10.38%)と、この3年以上に渡り毎年二桁を下らない増加率となっている。
この在留邦人数は主に、法人の駐在員とその家族、企業経営者、現地採用などで勤務する人、留学生などだが、特に母数が多い駐在員や現地採用者の人数が増えていると推測される。その要因の1つはチャイナリスクにあり、工場や会社を中国からベトナムへ移管する動きが加速しているためだと考えられる。
この数字を裏付けるような話をハノイ旧市街にある「APTトラベル」で聞くことができた。同社は、ハノイとフエ、さらにグループ会社がホーチミンにもある旅行社だ。日本人スタッフが常駐しており、ハノイとフエでインターンシップ生1人を含めて6人の日本人スタッフが対応やガイドに活躍している。
「弊社では日本からの個人旅行者を多く対応していますが、この数年は、企業視察の段取りやハノイ駐在のお客様の送迎など法人顧客の対応も増えています」と、APTトラベルの担当者は近年の傾向について語ってくれた。
ベトナム観光総局は、2015年までに日本人訪問者を100万人にするという目標を掲げている。さすがに今年1年で倍増は厳しいだろうが、ベトナム政府肝いりの観光政策による後押しを受け、今年も日本人訪問者が増えるのは想像に難くない。
【執筆/撮影:我妻伊都】