政治そのほか速
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【ウィーン坂口裕彦】国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は2日、停滞しているイランの核兵器開発疑惑の解明について「いつまでも作業を続けるわけにはいかない」と、懸念を表明した。ウィーンで始まったIAEA理事会の冒頭演説で述べた。
イランとIAEAは昨年5月、核兵器開発に直結する起爆実験疑惑の説明など5項目の措置で合意。イランは8月までの履行を約束していたが、2項目はまだ回答がない。
イラン核問題で、同国と欧米など6カ国(米英仏中露独)は、今月末までの「枠組み合意」を目指して交渉中。イラン側がその行方を見極めていることが、IAEAに対する回答作業の遅れにつながっているようだ。