政治そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
【ロンドン小倉孝保】1950年代後半から70年代に英国で永住するようになった日本人をインタビューして、証言をビデオに残すプロジェクト「忘れな草」が始まっている。2018年までに計100人の声と映像を収録する予定で、貴重な証言を保存するプロジェクトになりそうだ。
永住日本人で作る英国日本人会(本部・ロンドン)の主催で13年9月に始まった。プロジェクト実行委員会のメンバーが日本人宅を訪問し、渡英後の体験や当時の思いなどについてインタビューする。これまでに約30人分を収録した。
第二次世界大戦で両国は敵国になり、英国に暮らす日本人は英国王族領であるマン島の収容所などに移送されたが戦後、再び日本人が戻り始めた。50〜60年代にかけては日本に駐留した英国軍人と結婚した女性が中心で、70年代になると日本食レストラン経営者や芸術家が、ロンドンなどで暮らすようになった。現在、永住日本人は約1万6000人。
戦後に渡英した日本人の高齢化が進み、亡くなる人が増えたためプロジェクトが始動した。ビデオ映像は英語字幕を付け、近くホームページにアップするほか、編集したビデオを日本大使館や英国の大学や図書館に寄贈することも計画している。
熊本県天草市出身で66年に渡英した同プロジェクト責任者、モモコ・ウィリアムズさん(71)は、「先輩たちがどんな希望を持って英国に渡り、どうやって英国人との信頼を築いていったかを、両国の若者たちに知ってもらえればうれしい」と話している。