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昨今では中国でも、リサイクルによる省資源が極めて重視されている。循環型経済社会の建設にともない新たな仕事、つまり新たな分野における雇用を創出できるとの認識もある。安徽省合肥市郊外にある廃容器の倉庫では、回収した大型ペンキ容器の切断作業を行っていた。
ドーン! 爆発した。容器が飛び散った。中に残っていたペンキが燃えながら飛び散った。周囲に積み重ねていた容器に付着した。ドーン! 爆発した。また爆発した。飛び散るペンキが「燃えるしずくの導火線」になった。倉庫内の容器が次々に誘爆した。
事故発生は12日午後1時半ごろだった。爆発で倉庫の屋根が大きく裂けた。そこから炎のかたまりが立ち昇った。炎は周辺部分から黒煙と化し、ゆっくりと上昇した。
倉庫近くで仕事をしていたという男性によると、「ドーン!」という音で異変に気づいた。音のした方向を見ると、青空を背景に、倉庫の屋根部分から巨大な黒煙のかたまりが昇って行った。ただちに倉庫に駆けつけた。中から作業員が次々に、大声で何かを叫びながら飛び出してきた。
作業員らとともに、備え付けの消火器で火を消そうとした。駄目だった。近づけなかった。倉庫内ではペンキ容器などが誘爆を繰り返していた。そのたびに、容器の残骸とともに燃え盛る内容物が飛び散った。光りながら「雨のように降り注いでいました」という。
消防が到着した。現場の状況を確認した。倉庫の入り口部分には、爆発した容器の破片が散乱していた。炎と煙を上げていた。その近くに、石油系の廃油を収納した容器がかためて置かれていた。容器はすでに、すすで真っ黒になっていた。爆発したら倉庫全体が、残っている可燃物入りの容器もろとも吹き飛ぶ。
消防士らは迷わず突入した。廃油容器に群がり、次々に運び出した。倉庫外のやや安全と思われる場所まで移動させ、放水して冷却した。
ペンキ容器は高く積み重ねられていた。容器が次々に爆発して吹き飛んだので、崩れて山のようになっていた。放水しても効果が薄い。山の中でまだ残っていた容器が爆発する恐れもある。そこでパワーショベルを投入した。山を崩してから火を制圧した。
同爆発炎上で倉庫は全焼した。倉庫近くに停めていたトラック2台も巻き添えになって燃え尽きた。消防は消火作業を続け、午後4時半ごろに完全鎮火を宣言した。
同爆発で死傷者は出なかった。(編集担当:如月隼人)(写真はポータルサイトの捜狐が掲載した同爆発を伝える記事ページのキャプチャー)
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