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役名=芸名で芸能界デビューを飾った“シンデレラガール”の評判がすこぶるいい。前後編の大作ムービー「ソロモンの偽証」で主演に抜擢された藤野涼子(15)。7日に前編が公開されたばかりだが、ダテに1万人のオーディションの中からその座をゲットしたわけではない。後編の公開(来月11日)を待たずして、今後の活躍に太鼓判を押す声が続出している。
「愛らしいつるっとしたおでこに負けないぐらい、彼女のまなざしや存在感は光っていた。橋本愛や能年玲奈らをはじめとする10年公開の映画『告白』に出演した“告白組”が2010年代前半のアイドル女優ブームをけん引。当時ティーンエージャーの中心だった彼女らが大人の女優へと変貌を遂げつつある中、これからは藤野をはじめとする“ソロモン組”がネクスト枠として台頭する予感がします!」(アイドル評論家の中森明夫氏)
「オープニング2日間の興行収入は1億2000万円とやや物足りない数字ですが、内容はとても素晴らしい。最近の邦画のエンタメ大作の中では出色の出来であり、本作がデビュー作の藤野は今後の芸能活動の可能性を広げたといえるでしょう」(映画ジャーナリストの大高宏雄氏)
生き馬の目を抜く芸能界。そんな金のタマゴを放っておくわけはなく、一部では藤野をめぐって芸能プロによる争奪戦が勃発しているとも報じられた。というのも、中学3年生の彼女が在籍しているのは子役の登竜門として知られる「テアトルアカデミー」。もし仮に芸能活動を本格化させるとなれば、「マネジメントにたけている大手プロへの移籍が妥当」(芸能関係者)だからだ。業界全体が次代のスターの前途を見守っているが……。
映画「ソロモン」を企画・配給する松竹によると、藤野涼子の今後のスケジュールや処遇については未定で、「本人の自主性に任せています」(担当者)とのこと。今のところ「ソロモン」を機に華々しく女優活動を展開する予定はなさそうだ。
若年化が進む芸能界とはいえ、一昔前のように学業はそっちのけで芸事一本という選択肢はほとんどなくなった。10代半ばならなおさら学業と両立させるケースが多い。藤野も4月からは高校に進学する。同作の成島出監督は日刊ゲンダイ本紙のインタビューで、輝かしいデビューを飾り、脚光を浴びた10代前半の役者の将来性について危うさを説いた上で、「慌てずにゆっくりと成長してほしい」と語っていた。
人気が出た途端に仕事を集中させて“使い倒す”のではなく、藤野の才能の芽を潰してしまわぬよう周囲が見守りながら育てるスタイルを選んだとしたら新しい。“旬”の短いアイドルじゃなし。時間をかけるに値する逸材ということだろう。