説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「機種変でLINEの履歴は引き継げる?」という質問に答えます。
　
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　iPhoneからiPhoneへの機種変更であれば、問題なく引き継げます。ただし、バックアップはiTunesで行い、バックアップ作成時には「暗号化」オプションを有効にしておかなければなりません。この点に注意すれば、LINEに限らずログやアクセス履歴を記録するアプリ、ユーザIDやパスワードを要求するアプリは、そのデータごと完全な形で復元できます。
　
　ただし、「LINE」アプリに関していうと、復元後はじめて起動したときの利用登録はスキップできません。履歴を引き継ぐ場合、既存のアカウントを使うことになりますから、電話番号を利用した認証作業が必要になります。機種変更に伴い電話番号が変わる場合は、事前に「メールアドレス登録」もしくは「Facebookアカウント登録」を実行しておかなければなりません。
　
　iTunesでバックアップを実行するときに「暗号化」を選ぶと、iPhone内部のキーチェーン(ユーザIDやパスワードなどの重要情報を管理するための機構)が保存され、アプリの内容を含めバックアップしたデータの大半が保護されます。「LINE」アプリを例にすると、トーク履歴やタイムラインの内容、コイン残高、友だちやグループの情報までバックアップできるので、新しいiPhoneに機種変更するときも安心です。
　
　逆にいうと、バックアップ先をiTunesではなくiCloudにしたときや、暗号化を選ばずにバックアップを実行したときは、アカウント情報やトーク履歴を残すことができません。暗号化したとしてもデータは完全に記録されるわけではなく、「LINE」アプリの場合は復元後にダウンロードしたスタンプ(購入履歴は引き継がれるので再ダウンロードすればOK)や通知音の再設定が必要です。