政治そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
3月6日、東京 赤坂BLITZを皮切りに木村カエラの5年ぶりとなる全国ライブハウスツアー『MITAI KIKITAI UTAITAI』がスタートした。
【その他の画像】木村カエラ
開演の3時間前から会場の外は長蛇の列。先行販売されるツアー限定グッズ目当てはもちろんだが、1,600人規模のライブハウスというまさに超接近戦で木村カエラのパワーを感じるライブは久しぶりとあって待ちきれずに漏れ聞こえるリハーサルの音に耳を傾けていた。
19時を少しまわったところ、2階席も含めまったくの隙間がないほどにぎっしりと詰まった客席。ステージが暗転した瞬間、会場が揺れるほどの歓声で迎えられたカエラ。ライトに照らされた彼女の髪は緑色に光り輝いていた。
2年ぶりとなったオリジナルニューアルバム『MIETA』から、そして10周年をテーマにベストアルバムから選曲された代表曲の数々がたたみかけるようにファンへ届けられる。『MIETA』から演奏された「OLE!OH!」ではカエラのフリを完全にマスターしているファンたちが<OLE!OH!>のサビで一糸乱れぬ手フリ。同じく『MIETA』からの「TODAY IS A NEW DAY」は突き抜けるカエラの歌声に呼応してファンは天井高く手を掲げ全身で音を受け止めていた。
ベストアルバム『10years』からは、否が応でも会場の熱気が最高潮に達する「TREE CLIMBERS」「マスタッシュ」へと続き、カエラもファンもフルスロットルでその空間を共有し楽しんでいるようだった。20曲を超えるこれまでとこれからのカエラが詰まったライブはあっという間にアンコールまで駆け抜けた。ニューアルバム『MIETA』の世界観とベストアルバムからの代表曲の融合が実に絶妙で、一気に気持ちが解放される高揚感、疾走感あふれる楽曲群と、対照的にカエラならではのファンタジー空間に誘われる楽曲群の調和が最高に気持ちいい。そしてなんといっても、ふり幅が極端に広いそれらの楽曲たちを時に激しく、時に優しく届けるカエラの歌声と表現力の豊かさが圧倒的。ライブハウスだからこそ感じることができる、カエラの息づかいまでもがライブ演出に思えるくらいに彼女のパフォーマンスに魅了された。横浜アリーナではロックの日とポップの日に分けて2日間のライブがおこなわれていたが、縦横無尽にジャンルレスに歌い表現する彼女の魅力はこのツアーで余すことなく堪能できるだろう。…