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川崎少年殺害事件、グループ内で働いていた「異常な集団心理」とは

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川崎少年殺害事件、グループ内で働いていた「異常な集団心理」とは

 川崎少年殺害事件、グループ内で働いていた「異常な集団心理」とは

 川崎の少年事件は、不良少年たちのグループ内で異常な集団心理が働いていたと指摘されています。
 
 万引き強要、日常的な暴行……。普通の人なら「犯罪である」あるいは「そんなことをしたら苦しむ人が出る」と考えて行動に出ないことですが、数人の特殊なコミュニティーの中では、あたかもそれがルールであるかのような錯覚に陥ってしまうのでしょう。
 
 ここまで極端な集団心理には、普通の人間ならば飲まれないでしょうが、少し程度を落としてみると、果たして我々は集団心理に惑わされず正義を貫けると断言できるでしょうか。
 
 赤信号みんなで渡れば怖くない。集団での自転車移動中にスマホ操作。宴会での一気飲み強要。宴会でのセクハラ強要。特定の社員に対する集団的なパワハラ・モラハラ。
 
 自分が所属しているチームの中でこのような行動が発生した際、「自分はそんなことには加担しない」とはっきり身をひけるでしょうか。
 
 私は最近、結構、自分がやりたくないこと、やってはいけないことだと思うことは、チームとしてそうしようという流れであっても、きっぱり断るようになりました。その結果、「あいつは付き合いが悪い」「自由すぎる」などと言われることも増えました。
 
 チームの中でみんなでどうしようというのは、そのチーム内の一種のルールでいわば法律です。チームに属する以上、守るべきが原則です。
 
 しかし、集団心理の中で横暴なルールができた場合は、それを上回る理屈をきちんと持ち、そのルールから逃れる必要があります。
 
 いわば横暴な法律を無効にする憲法のように、自分の中で「何はダメだ」という憲法のような基軸を持たなければならないと思うのです。
 
 宴会で悪ふざけがすぎて、参加者全員が連帯責任、という状況にはいくらでも巻き込まれる危険があります。
 
 そのような時のために、自分の中で確固たる価値観を持ち、集団に属する際にも臆することなくそれを言えるよう、予め準備しておくことが大事なのだと思います。
 
 (杉本 智則)
 
 
 【ガイド:All About News Dig編集部】

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