政治そのほか速
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春が近づくと、ベランダや軒先に緑を置いてフレッシュな気持ちになりたくなる。
しかし、植物というものはインテリアになると同時に生き物であることを忘れがちな方もいるかと思う。そう、“水やり”のサボタージュである。水やりの習慣がこれまでなかったために、忙しさにかまけて枯らしてしまう方も多いのではないだろうか。
そこで今日は『freiya』を紹介したい。これは“人をダメにする”ジョウロだ。
■ 本来人間が考えることを代行する
なぜ人をダメにするのか。それは水やりのスケジュール管理ですらジョウロが行ってしまうからだ。
スマホとBluetooth LEで連携し、散水や肥料の管理といった“本来人間が植物を観察して行うこと”をスマホでリマインドしてくれる。そのために『Freiya』のiOSとAndroid対応のアプリには、数百種類の植物の管理方法をデータベース化。
人間はその植物に対して、大して勉強するまでもなく、スマホの指示に従って水やりをすればいいということになる。自ら動くとしたら、このジョウロの中に1.5リットルの水を入れるくらいのものである。ちなみに、内蔵されるバッテリーは通常の使用で2~3年は持つそうだ。
また、アプリ上でユーザー同士をつなぐことによって、スマホを経由して友達から育て方に関するアドバイスをもらうこともできる。こうして育ての親であるアナタは、植物の育成を最小限の労力で行うことが可能になる。
■ 人間工学に基づいたデザイン
『Freiya』は考えることのみならず、水やりという動作すら最小限にしようとしている。スウェーデンのスタートアップらしく北欧調のモダンなデザインだ。このプロダクトデザインによって、少ない力と最小限の傾きで水を注ぐことができるように設計されている。
モーションセンサーが内蔵され、水やりを本当に行っているかすら管理する。つまり、ほとんど考えず、動くこともなく簡単に植物の成長を見届けることが実現できる。まさに、ベビーシッターならぬ植物シッターが家の中にいるというわけだ。『Freiya』の購入は、クラウドファンディングの『Kickstarter』で可能だ。
IoTは人間を進化させるのか、あるいは退化させるのか。このプロダクトはそんな哲学的な思考を呼び覚ます。先日アメリカで実施された家電の見本市『CES2015』でも、多くの家電がこれまで人間がやってきたことを自動化するような仕組みを持つ家電製品が多数発表されていた。
ロボットと人間の間にはまだまだ溝があるものの、生活の側面を切り取ると、人間のやるべきことが段々切り崩されているのではないだろうか。
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