政治そのほか速
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“メイクを落とさずに寝てしまうことがある”“長年、下着のサイズを測定していない”“夕飯はいつも夜8時以降”……。そんな“あるある”な枯れ系女子が主人公の小説『フィッターXの異常な愛情』。
枯れ系女子だった颯子(さつこ)がイケメン(!)下着フィッターに出会い、心身ともに変化していくさまがリアルに描かれています。
今回はこれまでも注目度の高い小説を発表してきた作家の蛭田亜紗子さんに聞いた、ランジェリーを小説のテーマにした理由、そして女性とランジェリーの深い関係についてご紹介します。
■補正力に着心地のよさ…下着に求めるものとは
「下着って肌に密着するものなのに、実は、着け心地が悪くても当たり前だと我慢している女性が多いんですよね。そんな女性の違和感を微調整してくれるフィッターさんは、お客さんとの距離が近い分、物語に面白い広がりを出せると思いました」と語る蛭田さん。
肌に密着するものだからこそ、自分の気持ちを反映した下着を選ぶ。当たり前のようですが、なんとなくの買い方をして、適当なサイズのものを身につけている女性が多いのも事実です。
「補正力を重視するのか、着心地に重きを置くのか。カチッとしたシャツには、直線的なラインが出る下着が良かったりもしますし、自分が下着に何を求めるかを知ることが大切なんだと思います」
誰もが寄せて上げて大げさな谷間を作る下着を着けたいわけではないはず、と蛭田さん。執筆のために何件もの下着店を回り、プロのフィッティングを受ける中で、“本当にしっくりくる1枚”が見つかったといいます。
■下着をかえると、生活まで変わる、冒険もできる
「どうせ自分しか見ないからといって、いい加減な下着の着け方をしていると、生活そのものがいい加減になってしまう。それこそ恋も仕事も逃げて行ってしまうなんてことも、あるしれません」
本作には、下着のあり方を学び始めた主人公の生活態度が、無意識のうちに改善されるくだりがでてきます。
それって小説の中のことだし、と思いつつ、あの新しい下着を着けたときの“アガる”感じ……ちょっと分かる気がしませんか? 公私ともに充実した女性像になりたいと思ったとき、下着選びから見直してみるのもひとつの手なのかもしれません。
わたしたちと等身大のヒロインが一喜一憂する姿に、あなたも下着を新調したくなるかも!? その時はフィッティングのプロを頼るのを忘れずに。…