韓国メディアＹＴＮは１６日、同日午後１時１５分に香港を出発したアシアナ航空機が、出発から１時間が過ぎてから、香港に緊急回航したと報じた。他人と搭乗券を取り替えて搭乗した客がいたためだという。この乗客は友人と香港を訪問し、済州航空機で韓国に帰る予定だった。だが、済州航空機には搭乗せず、友人が乗る予定だったアシアナ航空機に搭乗。搭乗手続きは自分のパスポートと搭乗券で済ませ、手続き後に友人と搭乗券を取り替えたと見られる。済州航空の関係者がゲートで搭乗予約客と違う乗客が乗り込もうとしていることに気づき、アシアナ航空に連絡、アシアナ航空機はすぐに香港に引き返した。アシアナ航空機に乗り込んだ問題の乗客は香港警察に引き渡された。他の乗客には１００ドル相当の割引券が配布されたという。
　ＹＴＮは、身分が確認されていない人物が飛行機に搭乗した場合、テロなど犯罪の危険性があり、また飛行機は密閉された空間のため、他の交通手段より犯罪の被害規模が大きいと指摘、不法滞在などの問題が起きる可能性があることにも言及し、例え乗客の不正や勘違いであっても、ずさんなセキュリティ体制への非難は免れないだろうと伝えた。
　アシアナ航空関係者は「今回の香港発、不正搭乗による緊急回航をきっかけに保安意識を徹底させ、人材補充とチェック手順の強化などセキュリティ業務に万全を期し、再発防止に最善を尽くす」と述べたという。
　この報道に対し、韓国ネットユーザーからは様々な意見が寄せられた。
　「ナッツリターンよりはマシ」
　「飛行機に搭乗する前にチェックしなかったのか？無防備すぎる。もしも拉致やテロ犯だったら空中分解もありえる。本当に危険」
　「大韓航空のためにもアシアナが奮発しなくちゃ。がんばってくれよ」
　「大韓航空のマネか？」
　「馬鹿らしい。誰でも乗れるのか？」
　「飛行機の保安がこんなに脆いとは初めて知った」
　「もうアシアナには乗れない。こんな弱点が世界中のマスコミに報道されたら、テロリスト、特にＩＳはアシアナに乗ってテロをすると思う。飛行機テロといえば韓国の航空会社を狙うに決まっている」
　「こんなことでリターン？だが、飛行機を拉致されたら困る。リターンしてよかった」
　「こんなことができるの？国民の安全のためにもどうか責任を果たしてほしい」
　「こんなことに比べたら、ナッツ姫はたいしたことない」
　「最近の航空会社の社員のやり方を見ると、ナッツ姫も理解できる」
　「韓国の飛行機はなぜこんな状況だろう」
　「済州航空が確認しなかったら、誰も知らなかった」
　「故意で乗り込んだ乗客の問題。いまどき、ゲートでパスポートと航空券を確認する航空会社などない」
　（編集翻訳　ＭＪ）