政治そのほか速
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BBC NEWSより
最近は右も左も「ビフォーアフター」。家の改装に美容整形、芸能人の劣化まで何でも比較されてしまいます。しかし、比較対照をすることで、効果の程を知ることができるわけだから、広告には欠かせませんよね。パーソナルトレーニングジム「ライザップ」のテレビCMなどで、あの赤井秀和さんが劇的な変化を披露しているのをご覧になった方も多いかと思います。「人間やればできる!」「継続する努力が腹筋を生むのだ!!」と誰もが納得させられてしまうビジュアルです。
たった2時間でダイエット完了?
しかし、今回イギリスの国営放送「BBC」で、こんなショッキングな動画が発表されました。なんと一部のダイエット広告のビフォーアフター画像は、映像の編集と加工で作られていると暴露しちゃったんです。おなかの出た男性とぽっちゃりした女性を、わずか2時間の「メークオーバー(変身)」で腹筋割れ割れ男子とすっきり女子にするテクニックが明かされています。
まさに、単純なことで人間の視覚はごまかされてしまうんだ、という良い例です。最近は広告への規制が厳しくなり、消費者保護が謳われていますね。実際の効果が無いにも関わらず宣伝している業者は摘発されます。
しかし業者側も知恵を絞り、消費者をうまく誘導するのです。上の4枚の写真をよく見てみてください。きちんとした「ビフォーアフター」の場合は、各画像にその記載があります。しかし、この画像にはありません。しかし私たちは普段の習慣から、それがダイエットの前後だと認知してしまうのです。
人口の4割が「太り過ぎ」! 加熱するダイエット産業
イギリスのダイエット関連産業は年間500億円を超え、2017年に世界的な「減量ビジネス」は2.2兆円を越える規模になるといわれています。
特に、現在の欧米で一番問題になっているのは大人の肥満です。WHO(世界保健機構)の2008年度調査報告によると、アメリカをはじめとする数か国(画中濃いオレンジ色の部分)は人口の4割以上が「太りすぎ」とされています。また、多くの先進国も2割以上の肥満人口を抱えています。拡大する減量ビジネス、これだけの市場を悪質な業者は見逃しません。
WHOより
痩せ過ぎは命の危険が! 目指すは米倉涼子
しかし一方では、痩せすぎることも問題視されています。「サイズゼロモデル」という言葉は、2000年頃から言われ始めました。洋服のサイズがゼロになるくらい痩せているモデルたちを指す言葉です。…