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FA(イングランドサッカー協会)が、2016年に開催されるリオデジャネイロ・オリンピックに、イギリス代表として臨むことを提案していると、同国メディア『BBC』が2日に報じた。
イギリスは、FA、スコットランドサッカー協会(SFA)、ウェールズサッカー協会(FAW)、北アイルランドサッカー協会(IFA)の本土4協会および海外領土の各協会がそれぞれ国際サッカー連盟(FIFA)からの承認を受けているため、イギリス代表は基本的には存在していない。
2012年に自国開催となったロンドン・オリンピックで男子サッカーチームは、イングランド、ウェールズの二協会からなるイギリス代表チームを結成。本土4協会統一チームの結成を望む声もあったが、独立性が失われるとしてスコットランドと北アイルランドは不参加だった。
イギリスオリンピック委員会(BOA)のセバスチャン・コー会長は、昨年10月にイギリス代表チーム結成について否定的な考えを示していた。しかし、ここにきてFAが男女ともにリオ五輪を同代表として臨むことを提案。FAはウェールズ、スコットランド、北アイルランドのそれぞれの協会に打診している模様で、BOAも、「(FAからの提案を)受けとり、確認している」と明かしている。
イギリス代表の復活実現のためには、イングランド代表がリオ五輪出場を決める必要がある。U-21同代表男子は、U-21欧州選手権でベスト4入り、女子はカナダ・ワールドカップでベスト3に入らなければならない。両大会は今年の夏に開催される。
ロンドン五輪でのU-23イギリス男子代表は、現在マンチェスター・Uのアシスタントコーチを務めるライアン・ギグス氏やアーセナル所属のMFアーロン・ラムジーらウェールズ出身の選手と、リヴァプール所属のFWダニエル・スタリッジらイングランド出身選手が共演していた。
リオ五輪でも同代表が実現すれば、マンチェスター・U所属のDFルーク・ショーや、トッテナム所属のFWハリー・ケインなどに加え、オーバーエイジ枠で、レアル・マドリード所属のウェールズ代表MFガレス・ベイルなどとの共演も可能となる。