政治そのほか速
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いつか見た光景だった。相手のペナルティーエリア付近でこぼれ球を拾ったFW宇佐美貴史(ガンバ大阪)がドリブルの体勢に入った瞬間、後方から見ていたセンターバックの昌子源(鹿島アントラーズ)はデジャブを覚えずにはいられなかった。 ともにガンバ大阪のジュニアユースでプレーした中学時代。同じような状況から宇佐美がゴールを決めたシーンを、何度も目の当たりにしてきたからだ。 「ドリブルを見ただけで、入ったと思いました。ゴールがほしいときに取ってくれる。相変わらず天才やと思いましたよね。味方になると、こうも頼もしいんだなと」 ■サッカーファンを驚愕させたスーパーゴール 3月31日に味の素スタジアムで行われた、ウズベキスタン代表との国際親善試合。日本中のサッカーファンを驚愕させたスーパーゴールが生まれたのは、相手に1点を返された直後の後半38分だった。 FW大迫勇也(ケルン)が放ったパスが相手の足に当たり、偶然にも目の前に転がってきた刹那に、宇佐美は自らの脳裏にフィニッシュまでの絵を描いていた。 「コースがパッと見えたときに、シュートまでいけると。(シュートをポストに当てた)チュニジア戦の失敗も踏まえて、今回は強めに蹴ろうという判断もあの一瞬でできていましたね」 状況としては、宇佐美の右前方にウズベキスタンの選手が2人いた。左前方にいた1人は弧を描くように走り込み、フリーとなっていたFW川又堅碁(名古屋グランパス)に引きつけられていた。 セオリー的には、マークが薄くなっている左側へのドリブルか川又へのパスを狙う。しかし、宇佐美はあえて右側へ、2人が作る2mほどのすき間に狙いを定めてドリブルを開始した。 虚を突かれたのか。反応が遅れた2人をあざ笑うように、スピードのギアを一気に上げて抜き去る。ペナルティーエリア内に侵入したときには、目の前にはもう相手ゴールキーパーしかいない。渾身の力を込めて右足を振り抜く。強烈な弾道が左側のゴールネットに突き刺さった。 【日本中を震撼させた代表初ゴール…宇佐美貴史 続く】 ■ボールをもてば誰にも負けない FW乾貴士(フランクフルト)に変わって、後半18分からピッチに入った。その直前に、バヒド・ハリルホジッチ監督は通訳を介して宇佐美にこう耳打ちしている。 「ペナルティーエリアの近くでボールをもったら、積極的にドリブルでゴールへ向かっていっていけ。点を取ってこい。…