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何と世界三大珍味のひとつ、トリュフの風味を効かせたカップ麺
『サッポロ一番 名店の味 金色不如帰 トリュフ香る塩そば』(93gうち麺60g・希望小売価格 税抜230円・2015年2月発売)がサンヨー食品株式会社(東京都港区)から発売になった。
世界三大珍味と呼ばれるトリュフ、キャビア、フォアグラだけれど、どれもみなラーメンとは縁のない、フランス料理など欧州料理の高級食材。中でも今回採用されたトリュフといえばキノコ。調理の仕方によっては日本人の口にあうものにもなるけれど、くせのある食材であることに変わりはない。
このカップ麺の監修をつとめたのが東京・幡ヶ谷の人気ラーメン店「金色不如帰(こんじきほととぎす)」。
アサリ、タイ、ホタテ、かつお、煮干しの魚介エキスにチキンエキスまでは普通だが、塩味スープにトリュフ風味を使用するというのが特徴の行列店。
めんはノンフライめんを使用。全粒粉を練り込んだ細麺で、つるつるしながらも張りのあるシッカリめのタイプ。粉末と液体の後入れスープを取り出し、チャーシュー、細切りねぎ、メンマが入ったかやくのみをめんの上にあけて5分待機する。
ノンフライめんなので、調理後すぐにかきまぜてめんをほぐす。これをするとしないとでは仕上がりが段違いなので忘れずに実行したい。そして後入れスープ。
液体スープを入れた、その瞬間だった。ものすごい衝撃が鼻孔を襲う。そうか、これか、これがトリュフ風味か!? パッケージにも明記されている通り、トリュフ本体は入っているわけではないのだけれど、充分過ぎる存在感のトリュフオイルが襲いかかってきた。
フレンチなどではさほど違和感なくトリュフも味わえる記者だが、このラーメンに対してのトリュフ風味には度肝を抜かれた。この一杯で半径5メートルはその香りが広がるくらいの強烈なインパクトである。正直言って、臭くないと言ったら嘘になる。
しかし熊本地方などの九州ラーメンも臭いけどおいしい。最近人気のお笑いコンビのシソンヌもネタにするほど、「くっさいけどおいしいラーメン」というのがあるのは理解できる。なので気を取り直して味わう。まずはスープ。
魚介ダシのうまみが入り込んでくるわけだが、やはりトリュフオイルが強烈過ぎて今ひとつ他の味がわからない。つるつるとしためんは塩味スープにぴったりで、確かに食べているうちに鼻が慣れてきてちょっと美味しく感じてきた。
しかし一息つくと、またその香りのインパクトが復活する。…