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3月13日午前10時より、資産家のポール・アレン氏が「武蔵」ではないかと見られている戦艦の映像を生中継した。ニコニコ生放送では同時通訳つきで放送。平日にもかかわらず中継前から待機する人が続出するなど、多くのネットユーザーたちが注目した。
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「武蔵」は、第二次世界大戦時のレイテ沖の海戦において、アメリカによって撃沈された日本の戦艦で、アレン氏が3月2日、その武蔵と見られる船体をフィリピン・シブヤン海の水深約1000mで発見した。アレン氏は自身の保有する大型ヨット「オクトパス」号で、8年もの間「武蔵」の探索を続けてきたといい、今回公開されたのは、「オクトパス」号とつないだ無人の遠隔操作式車両を使った映像だった。
中継では、艦首の部分、右舷、左舷とカメラが「武蔵」を捉えるなかで、アレン氏の探索チームによる「武蔵」の解説も行われた。探索チームは、歴史的文献と海底調査を照らし合わせ、海上、あるいは海底で何が起こったのか、というストーリーも組み立てている。
たとえば、菊花紋章があったと思われる艦首の部分については、「直径1.2mの大きさ」だという。これは日本の大型戦艦である「大和、陸奥、武蔵の3隻にしかないもの(※探察チームによる見解。異論もある)」であり、このことから、今回の船体が「武蔵」と断定できるとした。
また、実際の損害状態から、至近弾や魚雷は直撃だけでなくニアミス(近くで爆発し損害を与えた)も多かったと推測。そして右舷側しか見つかっていないという15トンの錨と、船体が傾いた時に錨を切り離して修正する対処法、「最後は船が傾いて錨の鎖を切るしかなかった」という乗組員による証言を総合して、沈んだ時の状況を説明した。
その他にも、スクリューの破損は海底にぶつかった時の衝撃によるものである可能性、そして一部の破損は外部攻撃ではなく破裂によるものとの見立てから、海戦前より故障があったかもしれないという推測など、様々なことが探索チームより語られた。
詳細な解説とともに映し出された高画質の動画に、釘付けになる人も多かったようで、コメント欄には
「よく耐えたよ武蔵」
「生々しい」
「言葉無くして見ちゃうわ…」
などの声が投稿された。
来場者数は約12万、コメント数は約10万を集め、中継終了時には、「(武蔵を見つけてくれて)ありがとう」という感謝とともに、拍手を表す「88888」というコメントが沸き起こった。
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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