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「第25回日本性機能学会東部総会」の内容は衝撃的だった。東邦大学医療センター大森病院リプロダクションセンターで、女性性機能障害のメール相談を担当する西郷理恵子氏によれば、性嫌悪になる背景を「パートナーまたはパートナーとの関係性に問題がある」と答えた女性が70%を占めたという。
同センター女性性機能外来の田中祝江講師は、実際のケースを発表。妻から突然、熟年離婚を切り出されないためにも、ぜひ知っておきたい。
では、具体的なケースを紹介しよう。
【ケース1】妻54歳・夫52歳 結婚30年
妻は若い頃からセックスが好きではなく、年齢を重ねるにつれ、その気持ちが強くなった。更年期障害もあり、今はセックスのことなんて考えたくもない。体を触られるとゾッとすることもある。
一方、夫は「昔は妻は優しく従順で、セックスを楽しんでいた。急にセックスを拒否するようになったのは、認知症などの病気が原因ではないか。薬ですぐに治らないか」と話した。
【ケース2】妻40歳・夫41歳 結婚15年
夫に連れられて来院した妻は、「性交痛がつらくてセックスをしたくない」と主張。
その後、1人で来院し、「若い頃、セックスを断ると夫は怒鳴り散らし、暴れることがよくあった。叩かれることもあった。夫と2人でいると緊張してしまう。2人っきりになることが、苦痛」と告白。
【ケース3】妻52歳・夫44歳 結婚14年
妻は子育てと仕事が忙しく、疲労でセックスをする気にとてもなれない。寝ているところを叩き起こし、ただ乱暴に挿入して終わりの夫に対し、「まるでレイプのようだ」と妻は感じている。
夫は「禁欲がつらい。絶望的。でも、妻以外の女性とする気になれない」と主張。妻がセックスを嫌がるのは、「育児を手伝わなかったから」と思っている。
【ケース4】妻37歳・夫46歳 結婚12年
セックスレスで来院。妻は出産後から性欲が低下したが、夫から「セックスがなければ離婚。一度病院で受診しろ」と言われ、女性性機能外来へ。
妻は結婚前からセックスは痛いだけで、楽しんだことがなかった。出産後、夫から「約束だから」と無理やりセックスされたが、「緩い」と言われた。セックスをしないと夫が暴れる、と訴えた。
夫の言い分は「前戯はしているので、痛いのは、妻の体に問題があるからではないのか」。
診察が進むにつれ、妻は「夫の体位は自己本位。我慢し続けるしかないのか」と泣きながら訴えるようになった。
同外来の田中祝江講師が言う。
「ほとんどの事例は、男性から言われて受診しています。治療は抗不安薬や漢方薬の処方、パートナーとの面談、タッチング(マッサージなどスキンシップ)の指導などを行いますが、いい結果に至るケースは多くありません。
性交痛は心理的恐怖からくるものも多く、“我慢が足りない”などの男性の言葉の暴力で精神的に萎縮したり、男性に理解されない苦痛から、余計に症状がひどくなっているケースもありました」
俺は違うと思うかもしれないが、果たして妻も同じ思いだろうか。