政治そのほか速
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最近、一部の官能小説が主婦層に大人気で、新たに「マミー・ポルノ」というジャンルまで生まれている。その代表格が世界50カ国以上で翻訳され、1億部を超える大ベストセラー「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」。映画化され(写真=配給・東宝東和)、先月中旬、日米同時公開となったところ、女性たちが劇場に続々と足を運んでいる。
同作はイギリスの主婦がネットに投稿し、話題になった小説で、30~40代の主婦を中心にファンが増殖。売り上げのスピードはあの「ハリー・ポッター」を抜いたとか。
日刊ゲンダイ本紙女性記者も話題作を見に劇場に行ってみた。数十人の観客の9割が女性。女子大生のグループや、30代OLグループ、おひとりさま女子……カップルはわずかで、男性はほとんどいない。
本編100分中、20分がセックスシーン。処女の女子大生が、学生新聞の取材で訪れた若きイケメン起業家と恋に落ち……というストーリーなのだが、その恋愛はSMが中心だ。
劇場内に「バチン」と乾いた音が響く。ムチで打たれ、声を漏らす女子大生の姿をじっと見つめる女性たち。確かに、「自分だったら」と戸惑うが、相手は普段は紳士なイケメン。「自分だけに見せる“変態”な一面」にドキドキするのもわかる。
日本人女性のファンが多い日系アメリカ人女性が書いた「ベアード・トゥ・ユー」シリーズも「マミー・ポルノ」として人気だ。ニューヨークの広告会社で働く20代の女性が、イケメン大富豪と恋に落ち、2人が、ところ構わずセックスするストーリーだ。
男女問題に詳しい作家の三浦天紗子氏が言う。「女性が感じる官能小説は、シチュエーションがロマンチックなんです。飛びぬけた美女でも、モデルでもなく、主人公が誰もが憧れる男性に選ばれる。一般の女性が、自己投影しやすいんです。しかも、男性は積極的。結婚して、家庭に入っている女性や、周囲に“草食系”ばかりの若い女性には新鮮です。『フィフティ・シェイズ――』のSMチックなプレーは、『いけないことをしたい』という女性の小悪魔的な欲望を刺激します」
妻や彼女が求めるシチュエーションが学べそうだ。