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広がる“韓流ドミノ”…映像会社倒産 ブーム退潮「反日」で拍車

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広がる“韓流ドミノ”…映像会社倒産 ブーム退潮「反日」で拍車

広がる“韓流ドミノ”…映像会社倒産 ブーム退潮「反日」で拍車

 

 韓流ブームの退潮が止まらない。日韓関係の悪化が“韓流離れ”に拍車をかける中、今月3日には韓流ドラマのDVDなどを制作販売していた映像関連会社「エプコット」(東京都渋谷区)の倒産が明らかになった。下火のブームを盛り返せる材料もなく、韓流ドミノの拡大は必至だ。

 東京商工リサーチによると、エプコットと関連会社の「パピルス」(東京都中野区)は今月2日、東京地方裁判所に破産手続開始を申し立てた。負債額は両社合わせて約21億円とみられる。

 エプコットは1985年に設立され、映画の配給・宣伝を担当する「アルシネテラン」も持つ映像関連会社。2004年からは韓流ブームにのって、韓国ドラマDVD販売を開始した。

 韓国歴代1位の観客動員数を記録した映画「かくれんぼ」や、大人気ドラマの「金よ出てこい☆コンコン」「いばらの花」といった話題作や人気作を扱い、当初は業績は順調に推移。ピークとなる2009年6月期には、売上高で約26億3900万円をあげていた。

 しかし、12年ごろから状況は一転。きっかけは12月8月、政権末期の李明博(イ・ミョンバク)元大統領が竹島に上陸し、韓国メディアが一斉に反日キャンペーンを展開したことが韓流ブームに冷や水をかけたのだ。

 続く朴槿恵(パク・クネ)大統領が「反日」色を鮮明にしたことが、韓流離れに拍車をかけ、DVDの売り上げ数は一気に収束。利益も急速に減少し、13年以降は赤字に転落したという。

 エプコットの倒産に、ある映画関係者は「これも時代の流れ」と指摘。“韓流の聖地”と呼ばれた映画館「シネマート六本木」の6月閉館を挙げ、「ブームはすでに冷め、新作の上映館も少なくなっており、新たなファン層の拡大は期待できない」と指摘する。

 そのうえで「ファンも年齢層が上がり、観客動員やDVD購入にはつながらない。もはや韓流は商売として終わコン(終わったコンテンツ)なのです」と明かす。

 ハレーションも起きている。「広告も減り、韓流タレントを扱う雑誌もページ数が激減。話題も少なくなっているので、チョイ役の役者まで派手に取り上げなくてはならない状態です」と出版関係者はぼやく。

 さらに「韓国の配給会社は買付でも値切るなどビジネスパートナーとしても日本とは合わない」という声すら、映画配給会社の関係者から漏れてくるほどだ。

 映画評論家の小張アキコ氏は「ブームで大量の作品が輸入され食傷気味なうえ、主要な国際映画祭に出品される作品も少ない。質もかなり低下しており、多くの会社が韓流の配給からは手を引いている。これからは雑誌などの部数減や休刊などが進むだろう」と指摘している。

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