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10年前、元自動車整備工の松本光一氏が創業した「TENGA」。オブジェとして飾っても違和感のないデザイン性と究極の使い心地で、日本のみならず海外からも注目を集めるアダルトグッズメーカーだ。
同社のデザイナー兼開発担当として活躍する遠藤海さん(29)。岩手大学で美術やデザインを学び、2008年に当時まだ無名だった同社に入社する。
「小さい頃から性に人一倍敏感でした。というか、人とは違っていたのかな。学生時代、男子同士でよくエッチな話で盛り上がりますけど、女子を猥雑化してヒソヒソやるのがパターン。その感覚が嫌で、むしろ性そのものに興味を持つようになり、大学でも性をテーマに研究しました。そんなこともあって、卒業する際、“性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく”というテンガの求人広告を見て、コレだ! とピンと来たんです」
■入社していきなり新商品開発担当に
入社当時、図面を引けるのが社長と遠藤さんの2人だけ。いきなり社長に「担当してみなよ」と新商品「EGG」の開発を任された。
ニワトリの卵のような外装に、エラストマー(弾力ゴム)素材の伸び縮みするオナホールを収納。ゴムの内側に刻まれた模様の違いが使い心地の違いになっているのがミソだ。
「弊社の基本コンセプトとして、女性器を模さないというのがあります。セックスとオナニーは別ですからね。見た目も美しくて、かつ気持ちいい形は何か。デザインと使い心地の整合性が求められるわけです」
試作品を作っては、とにかく自分で使ってみた。多い時は一晩で36個を試したことも。
「握った時の厚み、突起一つ一つのせめぎあいなどが診断ポイント。これまでと似た使用感なら、その時点で脱落です。今の12種類に落ち着くまで、100個以上試してきました。使った感触でどれがどれか分かりますね。利き酒ならぬ利きオナホールができますよ(笑い)」
■アダルトグッズがニッポンを救う?
同社の商品には使い捨てではなく、繰り返し使えるものもある。洗って乾かす際、「どうせならオブジェとして飾れるものを」と開発したのが「TENGA 3D」だ。これはドイツの国際的なデザイン賞を受賞した。男性用オナニーグッズが受賞するのは史上初だそう。
いまやドラッグストアやバラエティーショップにも置かれるようになったが、アダルトグッズに寛容な欧米に比べ、日本ではまだ日陰の存在だ。
「帰省土産としてTENGAグッズを持っていくこともあるんですが、興味津々なのは女性の方。男性は恥ずかしがる人が多いですね。男女がアダルトグッズを通して明るく、だけど真面目に性について話せるようになれば、セックスレスや、大げさですが少子化の問題なども解消するのではないかと、密かに思っています」
アダルトグッズがニッポンを救うかもしれない!?