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平均パット数2位と好調なパットで初優勝を手にした菊地絵理香 KKT杯バンテリンレディスオープン(2015)(最終日) 写真・村上航
KKT杯バンテリンレディスオープン(4月17~19日、熊本県・熊本空港CC、6452ヤード、パー72)
大会初日から3日間、トップを守り、通算9アンダーで悲願の初制覇を完全優勝で飾った菊地絵理香。
プロ8年目にして手にしたタイトルに、優勝スピーチでは涙で言葉を詰まらせていた。それほど、菊地には勝つまでが長かった。
「優勝することを意識せずにプレーしようと心掛けました。とにかく今日は落ち着いてプレーすることができました」
最終日は2位の若林舞衣子と2打差だったが、
「この差はあってないようなもの」
と気を引き締めて臨んだ。
追われる展開で出だしは固かったように見えた。2番(パー4)をボギーとするも、続く4番、9番のパー5をバーディとして息を吹き返した。バックナインでも3バーディ、1ボギーと焦ることなく着実にスコアを伸ばした。
途中、イ ボミが8バーディ、3ボギーの67で一気に追い上げたが、菊地は自分のプレーに集中して、最後は逃げ切った。完全優勝は成長の証とも言えるだろう。
“シルバーコレクター”――。スポーツの世界において、あと一歩で優勝を逃し2~3位が多い選手のことを指す表現だが、菊地がそれに当てはまる。
2013年の日本女子オープンでは最終日に一時首位に立つも、宮里美香に敗れて2位タイ。14年のNEC軽井沢72ではイ ボミに、富士通レディースではアン ソンジュとのプレーオフに敗れている。
また2位になるのでは、という不安がなかったわけではない。だが、今大会だけは自信があった。
「今回が一番チャンスがあると思っていましたし、スコアが伸びないなかで、どれだけ耐えるゴルフをするのかという意味では自分にとっては有利だと思っていました」
勝因はアプローチとパッティングがよくなったことと分析する。
「特にパッティングは絶対に入れたいときでも、最初から最後までタッチを変えないことを徹底しています」
現に部門別ランキングの平均パット数は1.7595で2位。パットが菊地の好調の要因であるのは間違いないようだ。
これで賞金ランキング1位となり、全米女子オープンの予選にも挑戦するという。
「賞金女王もいつかは取りたいと思っています。ただ、今はもっと技術を高めて、何勝もできる選手にならないといけない。そこまではまだまだです。これからは、ハイスコアが出るトーナメントで優勝できるようになりたい」
初優勝で得た自信を糧に、ツアー2勝目も狙っていく。
文・キム ミョンウ
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