政治そのほか速
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○県岐阜商(岐阜)3ー0近江(滋賀)●(28日・2回戦)
県岐阜商の右腕・高橋はマウンドで苦しんでいた。ボールが上ずり、暴れてしまう。小川監督が「見ていて怖かった」と振り返るほど。それでも、不調をカバーする頭脳的な配球と、根本的な球の力が近江打線を上回った。
高橋の武器は最速152キロの直球。カーブは緩急をつけるための生命線だ。しかし、序盤に一度、それを捨てた。一回2死無走者。打ちごろの高さに入ったカーブを捉えられ、中前打。「調子が良くないし、狙われている」と感じ取り、次の回からは、ほぼ直球とスライダーだけで勝負した。
これが当たる。「カーブが来てほしい」(5番・笹治)、「カウントを取りに来る変化球を狙いたい」(6番・藤原)と照準を定めていた近江の打者たちは、球威のある球に対応できず、空振りや凡打を繰り返した。
3点リードした七回1死一、三塁のピンチでは、笹治を145キロの球威で詰まらせ三飛に仕留めた。続く藤原は、鋭いスライダーで空振り三振。珍しくガッツポーズも飛び出した。
この日、目標としていた球数は「100」。決勝をにらみ、少しでも負担を軽くしたいという考えだ。100球とまではいかなかったが、わずか112球でのシャットアウト。「相手との対戦を楽しめた」と余裕すら感じさせる言葉を残した高橋。高く掲げる目標に、一歩近づいた。【岸本悠】