【メンフィス（米テネシー州）時事】男子テニスのメンフィス・オープンは１３日、米テネシー州メンフィスで行われ、シングルス準々決勝で３連覇を狙う世界ランキング５位の錦織圭（日清食品）が、オースティン・クライチェク（米国）に逆転勝ちした。ラケットの調整がうまくいかなかった初戦の２回戦に続き、この試合でも想定外の事態を乗り越えた。
　

　 錦織、格下にまた苦戦＝徐々に修正して逆転－メンフィス・テニス

　 　クライチェクはジュニア時代からよく知る選手だが、「すごくいいプレーをされて驚いた。サーブが一番想定外だった」と振り返る。曲がるスライスと直線的なフラットで満遍なくコースを打ち分けてくるサーブに苦戦。終盤でようやくリターンの確率を上げて競り勝った。最終セット４－４からの第９ゲーム。３度目のブレークポイントでバックハンドのリターンエースを決めてブレークした。「最後の方は読みが当たった」
　　初戦より調子を上げて４強入りしたが、ダブルフォールトが８本あり、凡ミスもまだ多い。次こそは第１シードらしい勝ちっぷりを見せたい。
　　世界４１位のサム・クエリー（米国）と対戦する準決勝は、１４日午後７時（日本時間１５日午前１０時）以降に行われる。「ベースラインからしっかり取るポイントを増やしたい」と決勝進出へのテーマを挙げた。