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鮮やか同点弾で流れを変えた石川直宏「本能のままにプレーした」

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鮮やか同点弾で流れを変えた石川直宏「本能のままにプレーした」

 鮮やか同点弾で流れを変えた石川直宏「本能のままにプレーした」

 18日、Jリーグヤマザキナビスコカップ第1節が各地で開催され、FC東京はホーム・味の素スタジアムでアルビレックス新潟と対戦。試合は開始早々の2分に新潟のMF山本康裕に先制点を奪われる難しい展開となったが、後半にMF石川直宏とFW林容平の2ゴールで逆転し、FC東京が2-1で今季の公式戦初勝利を収めた。
 
  FC東京は、前線からアグレッシブに攻め立てる新潟に出鼻を挫かれ、主導権を握られる中でなかなか攻撃の形を見出せずにいた。前半は4本のシュートを放ったものの、どれも決定機と言えるシーンではなく、歯がゆい戦いを続けていた。
 
  流れが一転したのは65分のこと。相手陣内、右サイドでボールを受けた石川がドリブルで中央へと持ち込むと、新潟DFを3人交わしてペナルティエリア外、やや左寄りから左足を一蹴。ゴール右に突き刺した。我慢の時間が続いていたFC東京にとって、待望の同点弾が生まれた瞬間だった。
 
  石川の強烈な同点弾でスタジアムのボルテージは上昇。流れは一気にFC東京へと傾いた。続く78分にはペナルティエリア内で林が倒されてPKを獲得。それを自ら落ち着いて決めて逆転に成功した。その後もチーム一丸となってボールを追い続け、体を張って守り抜き、“走るサッカー”で今季初の勝利を手にした。
 
  試合後、石川はヒーローインタビューに応える前にお立ち台をポンポンと叩きながらこう言った。
 
 「久しぶりだね」
 
  自身にとって、2013シーズンの11月30日(リーグ第33節、対柏レイソル戦)以来となるゴールだった。今季は開幕からのリーグ戦2試合に帯同しながらも、メンバー入りを果たせなかった悔しさもあった。いろいろな想いが交錯したのだろう。
 
  そして満面の笑みを浮かべながら、試合を振り返った。
  
 「この日のためにやってきましたし、すごく興奮しましたね。練習でもコンスタントにゴールを決めていたので、今日もチャンスはあると思っていました。(ゴールシーンは)気が付いたら走っていた感じです。正直、ゴールは見えていませんでしたよ。でも、あそこまで持ち込めたら仕掛けようと。今日は本能のままにプレーしようと思っていて、それが結果につながったので良かったです。でも、まだまだです。すぐに次の試合もありますし、プレーで表現して、一つひとつ積み重ねていく。それが僕のやり方ですから」
 
  週末にはアウェーでリーグ戦第3節のヴィッセル神戸戦が控えている。チーム最古参の石川がチームにもたらした勢いを継続し、結果として残せるようにチームが一体となって戦う準備をしなければならない。
 
  すべては勝利のためにーー。戦いは、まだ始まったばかりだ。

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