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オープン戦で本塁打数が30球団最多のブライアント
オフの大型補強を受けて、今季は地区最下位からの大幅な躍進、いや躍進どころか地区優勝以上が期待されているカブスだが、開幕を間近に控えた今、別の話題でも注目を集めている。その話題の中心にいるのが、超有望株のクリス・ブライアントだ。
野球専門誌「ベースボール・アメリカ」が選ぶ今季のNo.1プロスペクト(有望株)となったブライアントは、守備では三塁手を務めるが、一番のセールスポイントは打撃だ。2Aから3Aに昇格した昨季は、両レベルを通じて138試合に出場し、43本塁打、打率.325、出塁率.438という成績を残し、USAトゥデー紙とベースボール・アメリカ誌がそれぞれ選ぶマイナーリーグ最優秀選手賞を受賞した。オープン戦でも、30球団トップとなる断トツの9本塁打を放ち(3月24日現在)、類い稀なる才能の片鱗を見せている。となれば、メジャー開幕ロースターの25人枠に入ると予想するのが自然の流れだが、球団の思惑により3Aで開幕を迎える公算が高い。
ここで言う「球団の思惑」とは何か。ブライアントのようにチームの核になる選手の保有権を1年でも長く持ちたい、という思惑だ。
通常、メジャーでの登録日数が6年に達すると、選手はフリーエージェント(FA)の権利を手に入れる。ここで「1年」に換算される日数は172日。メジャー登録25人枠の中に入っている、もしくはメジャーの故障者リスト(DL)に入っている日数がカウントされ、172日に達すると「1年」と認められるというわけだ。つまり、開幕からシーズン終了までメジャー登録を外れずに6シーズンを過ごせば、最短でFA権を手に入れることができる。一方、シーズン中にマイナーリーグを経験し、メジャー登録が172日に達しなかったシーズンが1度でもあれば、FA権が手に入るのは7シーズン目以降となる。
有望株のメジャーデビューを妨げる球団経営の論理
ここで視点を球団側に変えてみよう。
基本的に球団はできるだけ長く選手の保有権を保っていたい。それが超有望株だったり、チームの核となることが期待される選手だったら、なおさら最短の6シーズンでFA権を与えてしまうのはもったいない。そもそも、選手はFA権を手に入れる頃に旬を迎える。できれば、1年でも長く自分の球団にいてほしい、と考えるのが、GMをはじめ首脳陣としては当然のことだろう。…